メンフィスのストーナー・ブルース・トリオ、The Heavy Eyesのインタビュー。
聴く者を一撃で酩酊させるFuzzyなリフにタイトなリズム。ヘヴィでありながら、ポップでキャッチーな曲の数々。アナログ(≠ローファイ)な音質も相まって、60~70年代にタイムスリップしたかのようなレトロなブルース・ロックだ。
The Heavy Eyesの面々が答えてくれた。
The Heavy Eyesは元々、4ピースで違う名前で活動していた。彼らのオリジナル・ドラマーの不慮の死とギタリストの脱退の後、共通の友人が俺にWallyとTrippを紹介してくれた。彼らはすでに“Voytek”といくつかの曲を書いていたが、ドラム・パートがまだだった。俺たちはジャムをやって、うまく行った。The Heavy Eyesとしての現在の、そしてオリジナルのラインナップはWally Anderson, Tripp Shumake, Eric Garciaだよ。
――The Heavy Eyesを聴いた事が無い読者のために、どんなサウンドか説明していただけますか?
俺たちの音楽はキャッチーで、フックがあって、ヘヴィ、ファズ、ブルース、ストーナー、そしてポップスからインスパイアされている。70’s rock, stoner rock, blues rockからポップスまで、幅広い音楽から影響を受けているよ。
――ミュージシャンとして、どんなバンド/アーティストから影響を受けていますか?
とても多岐に渡っているよ。俺たちみんな、色んなジャンルからインスパイアされているし、多くの音楽をシェアしている。TrippはMuddy WatersからJames Blake, The Strokesまで。俺はAnnihilation Time, Tobacco, Big Business。Wallyは70sロックにのめり込んでいる。俺たちが共通して好きなのは、Black Sabbath, Led Zeppelin, Cream, Rage Against The Machine, The White Stripes, Black Keys…リストはまだまだ続くよ。
――メンフィスの音楽シーンについて説明していただけますか?
The Dirty Streets俺たちの古くからの友人で、今昇り調子だ。Jack Oblivian, Lucero, The City Champs, Ex Cult, The Sheiks, それにAmy Lavereは異なった面のメンフィス・サウンドの現在を象徴している。メンフィスの音楽シーンの一部であることを幸福に思っているし、誇りにも思っているよ。
――2013年にAll Them Witchesとのスプリットをリリースしましたね。どのようにして実現したのですか?
今回は活動歴10年を誇る英国の“Dirty, Heavy Rock and Roll”バンドGrifterのインタビュー。
ストーナー・ロック・フリークでも「誰?」となってしまうかも知れないが、彼らは今年ニュー・アルバムのリリースも控えている注目バンドである。2ndEPの“The Simplicity Of The Riff Is Key”というタイトルは、彼らのサウンドを見事に表している。70sRock~Bluesを根っこに持つグルーヴィなヘヴィ・ロックだ。
Ollie
おれたちは10年間同じメンバーなんだ。
Foz – drums and backing vocals
Phil – bass(ベースのみ。ベースだけ)
Ollie – guitar and lead vocals
――Grifterを聴いた事のない読者のために、どんなサウンドか説明して頂けますか?
Ollie
よくストーナー、ブルース・ロックって言われるけど、ベストな表現はdirty, heavy rock and rollだな。みんなバンドを表現するのにジャンルやタイトルを使う事に熱心だけど、俺たちはロック、ブルースをよりヘヴィに、より汚くプレイしているだけだよ。
――ファースト・アルバム(『Grifter』)(※1)のリリースおめでとうございます。反応には満足していますか?
Ollie
ありがとう。本当は2011年にリリースしたものなんだ。反応は素晴らしかったよ。多くの年間ベストのリストに挙げてもらえたんだ。素晴らしい事に、アルバムのおかげで、より大きなGIGにも出演できるようになった。Orange Goblinのツアーや、ドイツのFreak Valley festival、BloodstockやHard Rock Hell festなんかにね。反応はとてもポジティヴだったよ。
俺たちは新しいアルバムをレコーディングしたんだ。アートワークが用意できたら、Ripple Musicからリリースするよ。“The Return Of The Bearded Brethren”(※2)っていうタイトルなんだ。新しいアルバムは作曲、プロダクション、アートワーク、あらゆる面で良くなっている。ファーストは何年もかけて書いた曲をレコーディングしたけど、今回は曲やムードのバラエティに富んだ、グレイトなアルバムにしたかったんだ。
Ollie
2010年、彼らがレーベルをスタートした時、バンドのレビューをしていたんだ。Catacomb Recordsからリリースした2nd EP “ The Simplicity Of The Riff Is Key”をレビューしてもらうためにコピーを送ったら、彼らが気に入ってくれて、Heavy RippleからリリースするStone Axe, Sun Gods In Exile, Mighty Highとのスプリットに誘ってくれたんだ。
俺たちは(スプリットの)曲をレコーディングする時に、持っている曲も全部レコーディングしたんだ。アルバムを作る事は視野に入れてなかったし、どうリリースすればいいかもわからなかった。レコーディングしている時にRippleがアルバムを出さないかって言ってくれて、彼らとはそれ以来の付き合いだよ。
RippleはToddとJohnっていう俺が今まで出会った中で最高のナイスガイ二人がやっているんだ。バンドやレーベルで扱っているジャンルにとても情熱を持っているよ。俺たちがごく初期に参加して以来、流通やプロモーションはどんどん強力になっているし、非常に高い評価も受けている。俺が思うに、RippleはSmall Stoneのような評価を受けているんじゃないかな。彼らは俺たちの新しいアルバムのために良い働きをしてくれるはずだよ。
Rippleには素晴らしいバンドがたくさんいる。Stone Axe, Mothership, Devil To pay, Poobah, Stubb, Ape Machine, Earthen Grave (featuring Ron Holzner from Trouble)、それと、Mos Generatorの新作は素晴らしかったね。
Ollie
Hard Rock Hellは最高だったよ。酒を飲んで、バンドを観て週末を過ごしたんだ。
俺たちのセットはとても良かったよ。俺たちは大勢の客の前でプレイして、みんな気に入ってくれたようだった。全体的に面白いフェスだったよ。ビッグなバンドがプレイする大きなステージと若手のバンドがプレイする小さなステージがあって、多くの観客は若手のバンドを観るよりビッグなバンドを観に行っていたけど、いくつかの若手バンドはビッグなバンドよりよかったね。
Ollie
Church of Miseryはみんな知っているよな。俺は彼らの大ファンなんだ。2年前、Orange Goblinのツアーで彼らと一晩だけ一緒にプレイしたんだ。いいやつらで、俺たちのセットを気に入ってくれていたみたいだったよ。それからFlied Eggも大好きだ。確か70年代にアルバムを2枚リリースしていたと思う。
(※7)1996年制作のアメリカ映画。原題:Kids in the Hall: Brain Candy。ケリー・メーキン監督。デヴィッド・フォーリー出演。科学者たちが開発した、気持ちがハッピーになるうつ病の超特効薬。発売されるや、悩み多き現代人の間で大ブームとなるが、副作用を起こすことが判明してしまい…。(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)
KS
ヘヴィなのだと最近は、Primitive Man, Pallbearer, Ulcerate, Skelptarsis, Indian, Conan, Rwake, Seahag, Failed, In The Company Of Serpentsにハマっているよ。
あと、The Lion’s Daughterは今でも俺のオール・タイム・フェイヴァリットだ。生きている間に一度ぐらいは一緒にツアーしてみたいな。
D
ミュージシャンとして答えるのは難しいけど、80年代半ば頃は、俺たちみんな十代のスラッシャーだったんだ。
85~86年頃、俺は、Slayer“Show No Mercy”、“Hell Awaits”、Exodus“Bonded By Blood”をよく練習していたよ。
Gary Holt、Jeff Hanneman、Mike Torrao(Possessed)が当時のギターヒーローだった。
Toner Lowとしては2001~2002年頃のSleep、Electric Wizard、Acid King、High on Fireから大きく影響を受けている。
D
2013年1月に、ユトレヒトにあるスタジオMoskouでベーシック・トラックをレコーディングした。そのあとレイデンにあるSissysoundスタジオで仕上げた。この作業はドラマーのJohnと元ベーシスト/ヴォーカルのDeef、ライブ・エンジニア/サンプル担当のDirkが長い時間を掛けて仕上げてくれた。だけど、とても早く仕上がったよ。6週間だ。4月と5月にギグがあって、プレスに4~5週間掛かるから急がなければならなかった。
D
2007年にbassplayer/vocalistのDeefが辞めた時、俺たちは“II”の曲を作曲中だった。いつ、なぜ曲名を数字にすることにしたのか自分でもわからない。だけど、Deefが去って、新たなラインナップになったことがきっかけだった。俺たちは数カ月、ヴォーカルを入れるか入れないかで迷って、入れることにした。だが、数字はそのままだった。
俺は“III”でそれを変えたかった。Karma to Burn――彼らも曲名が数字だ――が活動を再開したからね。だから、曲名に“Phase”をつけた。
D
俺たちの前bassplayer/vocalist、Deefに感謝。Deefはインターネットのポテンシャルを見抜いていた。俺たちは2002年からRoadkillrekordz.com内にオフィシャル・サイトを持っている。彼はオランダの音楽系サイトにも情報を書きこんでいたんじゃないかな。当時はそれがインターネットの最も賢い使い方だったと思う。だけど、2006年にスウェーデンのDoomバンドSumaのベーシスト、JohanがMyspaceというサイトがあると教えてくれた。2006年9月に2つ目のサイトを持って、今はもっとあるよ、ハハ。