「ウェールズの何処か――山の頂で、片目のノスリが空に向かって啼いている……」伝説のUK Stoner/DoomバンドAcrimonyの灰から生まれたSigiriyaインタビュー

[:ja]

2014年 9月 インタビュー・文:梵天レコード


90 年代の英国 Doom/Stoner シーンを代表するバンドのひとつだった Acrimony 。
Cathedral や Electric Wizard と並び高い評価を得ていたが、 2 枚のアルバムを残し、惜しまれつつ 2001 年に解散。その後はギタリストの Stuart O’Hara が Iron Monkey でギターを弾くなど、各人活動していたが、 2009 年に現 Lifer の Lee Davies を除く 4/5 のメンバーによって結成されたのが Sigiriya だ。
2011 年に 1st アルバム “ Return to Earth ” をリリースし、 Acrimony 直系の Heavy Stoner Rock で往年のファンを歓喜させた。
しかし、 2012 年にヴォーカルの Dorian Walters が脱退。新たに Mat “PIPES” Williams を迎えて今年四月、 “ Darkness Died Today ” をリリースした。
Dorian の(良い意味で)ルーズな歌声とは対極にあるようなソウルフルで漢気溢れる歌声はバンドに新たな風を吹き込んでいる。
Acrimony の解散から Sigiriya の結成、そして現在までをギタリストの Stuart O’Hara とベーシストの Paul Bidmead に聞いた。

 

――応じて頂きありがとうございます。Sigiriyaの前にAcrimonyについてお聞かせください。
2001年にAcrimonyは解散しましたが、一体何があったのでしょうか?

Stuart O’Hara(Guitar, 以下Stu)
俺たちに興味を示してくれてありがとう。何度も言っていることだけど、Acrimonyは当時の俺たちがやりたかったことをやりつくしたんだ。
俺たちは若くて頑固なロクデナシだったし、音楽業界でやっていけるタイプじゃなかった。
それに、俺たちはもっと色々な人生経験をしてみたかったんじゃないかな。

Paul Bidmead(Bass, 以下Mead)
ああ、解散する運命だったんだ。生まれて、生きて、そして死んだ!
俺たちはキャリアを気にするタイプじゃないからね。オリジナル・メンバーが一人ずつ去りながら何枚もアルバムを連発するなんて最悪なことだと思うね。

――“Tumuli Shroomaroom(邦題:『無限への旅』、旧邦題:『瞑瞑』)”“Bong On – Live Long(邦題:『幻覚の象神』)”は2007年にLeaf Hound Recordsから再発、発売されましたが、これはどのような経緯だったのですか?

Stu
俺が覚えている限りだと、トレノ(小林飛玲乃。Leaf Hound Records主宰)がDorian(Acrimonyのヴォーカル)に“Tumuli~”のヴィニール盤リリースの話を持ちかけてきたんだ。俺たちみんなとても興奮したよ。アルバムを出してから10年が経っていたからね。素晴らしい提案だったし、自然と快諾したよ。それからアルバムとレア音源をCDで再発したいと言われて、“Bong On~”としてリリースした。
再発はアートワーク、写真、歌詞、その他すべてを刷新して、ジャケットはすべて、いまや伝説のJimbob IsaacDrunken Marksman illustration, Taint/Harkのフロントマン)が担当してくれた。

彼とDorianはメールでかなりのやりとりをしていたようだが、俺たちにはあまり教えてくれなかったな。彼は俺たちの大ファンで、Dorianに色々な荷物などを送っていた。彼とはRoadburnで一度だけ会ったけど、とてもいいヤツそうだったよ。その後のことはわからないな。レコードはUKのPlastic HeadやドイツのChurch Withinで流通していた。
彼が病気になったと何年か前に聞いたのが最後だけど、回復していることを願っているよ。

Mead
“Tumuli~”がヴィニールになったのはクールだったね。

 

Tumuli Shroomaroom
Bong On – Live Long!

――Acrimony解散から約10年後にSigiriyaが結成されるわけですが、他のメンバーとは連絡を取り合っていたのですか?

Stu
Darren(Ivy, drums)とMeadとは解散してから何年も会っていなかった。俺はIron Monkeyに短い期間いたあと、The Dukes of Nothingと、俺とDorian、Lee Roy(Lee Davies)や他のヤツとBlackeyeriotを数年やっていた。

Mead
俺はシャーマンの道を辿りながらダブやサイケトランスをひっそりとやっていた。
地元でBlackeyeriotを見たけど、一曲目の半ばで俺の体はひっくり返っていたよ!

――Sigiriyaの当初のラインナップはAcrimonyの4/5のメンバーでしたが、何故再結成ではなく、新しいバンドを始めたのですか?

Mead
Acrimonyは俺たちの人生における特定の期間、一つの時代だった。それは絶対に変えたくなかったし、再現することもできなかった。新しい事を始める方にもっと興味があったんだ。

――Sigiriyaというバンド名の意味、由来は何ですか?

Stu
Sigiriyaをざっくり訳すと、“獅子の咽喉”という意味になる。
俺は自分の結婚式でスリランカへ行った時に、このモノリスティックな岩を訪れたんだ。岩が持つ威厳とそれを巡る物語に驚嘆したよ。
家に戻って、俺たちはまだいいバンド名を思いつけていなかったから、俺からみんなに提案したんだ。クールな意味もあるし、ピッタリだと思ってね。

※編注:シギリヤは、スリランカの中部州のマータレーにある遺跡のこと。

――昨年Dorian Waltersが脱退しましたが、何があったのでしょうか?

Stu
彼が脱退したのは2012年だよ。家庭の事情でね。

――新しいシンガーを紹介していただけますか?

Mead
ああ、Matが俺たちの新しいシンガーだ。本物の紳士、シャーマンで、キチガイだ。
音楽的にも人格的にも完璧に馴染んでいるよ。

Stu
Mat “PIPES” Williams伝説だな。ああ、彼が馴染んでくれて感謝しているよ。

 

――“Darkness Died Today”のリリースおめでとうございます。反応には満足されていますか?

Stu
ありがとう。最初は印象が薄いかもしれないが、聴けば聴くほど楽しめる作品だと個人的には思っている。StonerとかDoomよりも良いヘヴィ・ロック・レコードだよ。

 

Darkness Died Today(2014)

――前作“Return To Earth”(2011)を聴いたとき、私にはAcrimonyの続編のように感じられましたが、”Darkness Died Today”はもっとヘヴィでメタリックですね。

Stu
間違いなく、よりヘヴィで、一貫した纏まりのある作品だ。

Mead
サイケデリックというよりは地に足がついているね。まだ影響は残っているけど、解釈は異なっているよ。

 

Return to Earth(2011)

――ミュージシャンとしてどんなバンド/アーティストに影響を受けていますか?

Stu
Black Sabbath, Deep Purple, ZZ Top, Hawkwind, Status Quoなどの伝統的なバンドとEntombed, Tragedy, Agolloch, 初期Metallica, Discharge, Cro-Mags, The Obsessed, Victor Grifinなど初期衝動溢れるバンドのマッシュアップだね。

Mead
俺のプレイにはダブの影響があると思う。それと俺はペイガン・ブラック・メタル――Wolves in the Throne Room, Dordeduh, Negura Bunget――などをよく聴くよ。

――最近のDoom/Stonerシーンについてどう思っていますか?

Stu
90年代と比べると、今はモンスターだよ。とてもたくさんのバンドが活動しているのは良いことだ。君が知っているバンドの半分も俺にはわからないけど、少なくとも、それで多くの人は喜んでいるみたいだね。

Mead
他のシーンと同じように、良いのもいれば悪いのもいるし、本物も偽物もいる。Stoner Rockについてはよく知らないけど、Goatessはシーンのどのバンドより良いよ。

Stu
ああ、Goatessは最高だ。

――Sigiriyaの次の予定について教えてください。

Mead
新しいアルバムを作って、いくつかショウをやるよ。

――では最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

Mead
ウェールズの何処か――
山の頂で、片目のノスリ――タカ目タカ科の鳥――が空に向かって啼いている。
その啼き声がSigiriyaの創り出す音だ。そして、Sigiriyaは君達を愛している!!!

Stu
Meadよりうまいことは言えないな。君達が熱心に連絡してくれれば、いつの日か日本へ行って君達の為にプレイするチャンスが望めるかもしれない。
インタビューしてくれてありがとう。バンドのことを知って、広めてくれる人たちに感謝している。それは俺たちにとって世界を意味しているからね。

 

※この記事を英語で読む。Read this article in English.[:en]

2014年 9月 インタビュー・文:梵天レコード


90 年代の英国 Doom/Stoner シーンを代表するバンドのひとつだった Acrimony 。
Cathedral や Electric Wizard と並び高い評価を得ていたが、 2 枚のアルバムを残し、惜しまれつつ 2001 年に解散。その後はギタリストの Stuart O’Hara が Iron Monkey でギターを弾くなど、各人活動していたが、 2009 年に現 Lifer の Lee Davies を除く 4/5 のメンバーによって結成されたのが Sigiriya だ。
2011 年に 1st アルバム “ Return to Earth ” をリリースし、 Acrimony 直系の Heavy Stoner Rock で往年のファンを歓喜させた。
しかし、 2012 年にヴォーカルの Dorian Walters が脱退。新たに Mat “PIPES” Williams を迎えて今年四月、 “ Darkness Died Today ” をリリースした。
Dorian の(良い意味で)ルーズな歌声とは対極にあるようなソウルフルで漢気溢れる歌声はバンドに新たな風を吹き込んでいる。
Acrimony の解散から Sigiriya の結成、そして現在までをギタリストの Stuart O’Hara とベーシストの Paul Bidmead に聞いた。

 

――応じて頂きありがとうございます。Sigiriyaの前にAcrimonyについてお聞かせください。
2001年にAcrimonyは解散しましたが、一体何があったのでしょうか?

Stuart O’Hara(Guitar, 以下Stu)
俺たちに興味を示してくれてありがとう。何度も言っていることだけど、Acrimonyは当時の俺たちがやりたかったことをやりつくしたんだ。
俺たちは若くて頑固なロクデナシだったし、音楽業界でやっていけるタイプじゃなかった。
それに、俺たちはもっと色々な人生経験をしてみたかったんじゃないかな。

Paul Bidmead(Bass, 以下Mead)
ああ、解散する運命だったんだ。生まれて、生きて、そして死んだ!
俺たちはキャリアを気にするタイプじゃないからね。オリジナル・メンバーが一人ずつ去りながら何枚もアルバムを連発するなんて最悪なことだと思うね。

――“Tumuli Shroomaroom(邦題:『無限への旅』、旧邦題:『瞑瞑』)”“Bong On – Live Long(邦題:『幻覚の象神』)”は2007年にLeaf Hound Recordsから再発、発売されましたが、これはどのような経緯だったのですか?

Stu
俺が覚えている限りだと、トレノ(小林飛玲乃。Leaf Hound Records主宰)がDorian(Acrimonyのヴォーカル)に“Tumuli~”のヴィニール盤リリースの話を持ちかけてきたんだ。俺たちみんなとても興奮したよ。アルバムを出してから10年が経っていたからね。素晴らしい提案だったし、自然と快諾したよ。それからアルバムとレア音源をCDで再発したいと言われて、“Bong On~”としてリリースした。
再発はアートワーク、写真、歌詞、その他すべてを刷新して、ジャケットはすべて、いまや伝説のJimbob IsaacDrunken Marksman illustration, Taint/Harkのフロントマン)が担当してくれた。

彼とDorianはメールでかなりのやりとりをしていたようだが、俺たちにはあまり教えてくれなかったな。彼は俺たちの大ファンで、Dorianに色々な荷物などを送っていた。彼とはRoadburnで一度だけ会ったけど、とてもいいヤツそうだったよ。その後のことはわからないな。レコードはUKのPlastic HeadやドイツのChurch Withinで流通していた。
彼が病気になったと何年か前に聞いたのが最後だけど、回復していることを願っているよ。

Mead
“Tumuli~”がヴィニールになったのはクールだったね。

 

Tumuli Shroomaroom
Bong On – Live Long!

――Acrimony解散から約10年後にSigiriyaが結成されるわけですが、他のメンバーとは連絡を取り合っていたのですか?

Stu
Darren(Ivy, drums)とMeadとは解散してから何年も会っていなかった。俺はIron Monkeyに短い期間いたあと、The Dukes of Nothingと、俺とDorian、Lee Roy(Lee Davies)や他のヤツとBlackeyeriotを数年やっていた。

Mead
俺はシャーマンの道を辿りながらダブやサイケトランスをひっそりとやっていた。
地元でBlackeyeriotを見たけど、一曲目の半ばで俺の体はひっくり返っていたよ!

――Sigiriyaの当初のラインナップはAcrimonyの4/5のメンバーでしたが、何故再結成ではなく、新しいバンドを始めたのですか?

Mead
Acrimonyは俺たちの人生における特定の期間、一つの時代だった。それは絶対に変えたくなかったし、再現することもできなかった。新しい事を始める方にもっと興味があったんだ。

――Sigiriyaというバンド名の意味、由来は何ですか?

Stu
Sigiriyaをざっくり訳すと、“獅子の咽喉”という意味になる。
俺は自分の結婚式でスリランカへ行った時に、このモノリスティックな岩を訪れたんだ。岩が持つ威厳とそれを巡る物語に驚嘆したよ。
家に戻って、俺たちはまだいいバンド名を思いつけていなかったから、俺からみんなに提案したんだ。クールな意味もあるし、ピッタリだと思ってね。

※編注:シギリヤは、スリランカの中部州のマータレーにある遺跡のこと。

――昨年Dorian Waltersが脱退しましたが、何があったのでしょうか?

Stu
彼が脱退したのは2012年だよ。家庭の事情でね。

――新しいシンガーを紹介していただけますか?

Mead
ああ、Matが俺たちの新しいシンガーだ。本物の紳士、シャーマンで、キチガイだ。
音楽的にも人格的にも完璧に馴染んでいるよ。

Stu
Mat “PIPES” Williams伝説だな。ああ、彼が馴染んでくれて感謝しているよ。

 

――“Darkness Died Today”のリリースおめでとうございます。反応には満足されていますか?

Stu
ありがとう。最初は印象が薄いかもしれないが、聴けば聴くほど楽しめる作品だと個人的には思っている。StonerとかDoomよりも良いヘヴィ・ロック・レコードだよ。

 

Darkness Died Today(2014)

――前作“Return To Earth”(2011)を聴いたとき、私にはAcrimonyの続編のように感じられましたが、”Darkness Died Today”はもっとヘヴィでメタリックですね。

Stu
間違いなく、よりヘヴィで、一貫した纏まりのある作品だ。

Mead
サイケデリックというよりは地に足がついているね。まだ影響は残っているけど、解釈は異なっているよ。

 

Return to Earth(2011)

――ミュージシャンとしてどんなバンド/アーティストに影響を受けていますか?

Stu
Black Sabbath, Deep Purple, ZZ Top, Hawkwind, Status Quoなどの伝統的なバンドとEntombed, Tragedy, Agolloch, 初期Metallica, Discharge, Cro-Mags, The Obsessed, Victor Grifinなど初期衝動溢れるバンドのマッシュアップだね。

Mead
俺のプレイにはダブの影響があると思う。それと俺はペイガン・ブラック・メタル――Wolves in the Throne Room, Dordeduh, Negura Bunget――などをよく聴くよ。

――最近のDoom/Stonerシーンについてどう思っていますか?

Stu
90年代と比べると、今はモンスターだよ。とてもたくさんのバンドが活動しているのは良いことだ。君が知っているバンドの半分も俺にはわからないけど、少なくとも、それで多くの人は喜んでいるみたいだね。

Mead
他のシーンと同じように、良いのもいれば悪いのもいるし、本物も偽物もいる。Stoner Rockについてはよく知らないけど、Goatessはシーンのどのバンドより良いよ。

Stu
ああ、Goatessは最高だ。

――Sigiriyaの次の予定について教えてください。

Mead
新しいアルバムを作って、いくつかショウをやるよ。

――では最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

Mead
ウェールズの何処か――
山の頂で、片目のノスリ――タカ目タカ科の鳥――が空に向かって啼いている。
その啼き声がSigiriyaの創り出す音だ。そして、Sigiriyaは君達を愛している!!!

Stu
Meadよりうまいことは言えないな。君達が熱心に連絡してくれれば、いつの日か日本へ行って君達の為にプレイするチャンスが望めるかもしれない。
インタビューしてくれてありがとう。バンドのことを知って、広めてくれる人たちに感謝している。それは俺たちにとって世界を意味しているからね。

 

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「Red FangやDanava、Lord Dyingといったバンドのおかげで、 ポートランドはヘヴィな音楽を愛する街として認知され始めているね」ポートランドのストーナー・ロック・トリオSons of Hunsインタビュー

[:ja]

2014年4月 聞き手:梵天レコード

今回はポートランドのストーナー・ロック・トリオSons of Hunsのインタビュー。
ポートランドといえば、Red FangやYobなど、刺激的なバンドを多数輩出している街だ。
そこから新たに登場したSons of Huns。前述のバンド達のように、どこかひねくれた、一筋縄ではいかないサウンド。それがポートランド“らしさ”なのかもしれない。

ドラムのRyan Northropが答えてくれた。

――初めに、時間を取って頂きありがとうございます。そして、「ペキンパー」にようこそ!
Sons of Hunsの歴史を教えて頂けますか?

Ryan Northrop(以下、RN)
勿論。俺たちは2009年の秋頃、別のバンドで活動していた。
Peter(guitar)はShoki(bass)とバンドを組んでいた。そこではShokiはドラムをプレイしていて、俺はShokiがベースを弾くバンドでドラムをプレイしていた。
PeterとShokiのバンドの最後のショウを観に行って、俺はPeterのプレイに惚れこんで、彼にロック・バンドを組まないかって言った。
俺たちはアメリカ北西部のガレージ・バンド、The Sonicsが大好きで、彼らのような曲を書こうとしていたら、それがSons of Hunsになった。
俺たちは7インチEPと、アルバムをリリースしているよ。

――Sons of Hunsの現在のラインナップを教えてください。

RN
Shoki Tanabe (bass)
Ryan Northrop (drums)
Peter Hughes (guitar)。

――Sons of Hunsを聴いた事が無い読者のために、どんなサウンドか説明していただけますか?

RN
俺たちはアメリカ、オレゴン州ポートランドのロックンロール・バンドだ。俺たちはFuzzを愛しているよ。

――Sons of Hunsというバンド名の意味、または由来は何ですか?

RN
バンド名を考えるのは難しい。それに、俺たちは韻を踏みたかったんだ。
フン族はブルータルな民族だし、俺たちのサウンドをとてもよく表していると思うよ。

――ミュージシャンとして、どんなアーティスト/バンドから影響を受けましたか?

RN
良い事に、俺たちみんな同じようなバンドから影響を受けているんだ。Black Sabbath, The Sonics, The Monks, Motorhead……etc。

――アルバムのリリースおめでとうございます。Easy Rider Recordsからのリリースですが、どのようにして実現したのですか?

RN
インターネットで、新進気鋭の素晴らしいストーナー・ロック・レーベルがあると知ったんだ。俺たちはちょうどアルバムのレコーディングしたところだった。俺たちはどうしても良いレーベルからリリースしたかったから、Easy Rider Recordsのオーナー、Daniel Hallに音源とメールを送ったら、彼が興味を示してくれたんだ。後はご存知の通りだよ。

――“Banishment Ritual”(※1)はヴィニールでリリースされましたが、あなたたちはヴィニールのファンですか?

RN
俺たちはヴィニールの大ファンだよ。音も良いし、俺たちのファンは俺たち以上だろう。形のある、スペシャルなものを手にするんだから。

 

(※1) Banishment Ritual 2013年リリース。

――アルバムのアートワークはトリッピー、スペーシーで素晴らしいですね。誰の手によるものですか?

RN
俺たちの友人、Adam Burkeだ。素晴らしいアーティストだよ。アルバム全てのアートワークを手掛けている。“Leaving Your Body 7″”(※2)も彼の手によるものだ。

(※2) “Leaving Your Body 7″” 2012年リリース。

――“Super kanpai rainbow”という曲について聞きたいのですが、“kanpai”とは日本語の乾杯のことですか?

RN
そうだよ。ベーシストのShokiが日本語を話せるし、面白い名前だと思ってね。

――あなたはSFの大ファンのように思えますが、特定の映画やTVショウから影響を受けていますか?

RN
俺たちみんなSFが大好きだ。レイ・ブラッドベリやアイザック・アシモフ、H.P.ラブクラフトなどを読んで育ったんだ。

――ポートランドの音楽シーンについて教えて頂けますか?

RN
ポートランドには音楽好きのための何かがあるよ。大きな街ではないけど、大きな街に負けないくらいアートを排出しているし、影響力を持っている。

長いことポップスやインディー・ロックの街として知られていたけど、もっとヘヴィな音楽……Red FangやDanava、Lord Dyingといったバンドのおかげで、ポートランドはヘヴィな音楽を愛する街として認知され始めているね。

――最近はどんなバンド、アーティストのアルバムを楽しんでいますか? 読者におススメがあったら教えてください。

RN
Windhand, Klevertak, Christian Mistress, Danava, Lord Dying, Billions and Billionsなどを良く聴いているよ。

――Sons of HunsはRed Fang, Danavaといったクールなバンドと一緒にプレイした事がありますね。やってみてどうでしたか?

RN
期待通りの素晴らしさだったよ! 素晴らしいバンドと一緒にプレイ出来る事を幸運に思っているよ。

――ライブやツアーでの面白いエピソードはありますか?

RN
俺たちのライブを観に来れば、踊って楽しむことが出来るよ。でなけりゃ、Peterのギターが君に大目玉を喰らわすだろう。

――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

RN
日本のクルー、タカコ、シンジ、シンペイ、ユウスケ、ヒデアキに感謝を伝えたいよ!
日本のファンみんなに感謝している。君たちに会って、一緒に楽しめる日が来るのを楽しみにしているよ!

この記事を英語で読む。 Read this article in English.[:en]

2014年4月 聞き手:梵天レコード

今回はポートランドのストーナー・ロック・トリオSons of Hunsのインタビュー。
ポートランドといえば、Red FangやYobなど、刺激的なバンドを多数輩出している街だ。
そこから新たに登場したSons of Huns。前述のバンド達のように、どこかひねくれた、一筋縄ではいかないサウンド。それがポートランド“らしさ”なのかもしれない。

ドラムのRyan Northropが答えてくれた。

――初めに、時間を取って頂きありがとうございます。そして、「ペキンパー」にようこそ!
Sons of Hunsの歴史を教えて頂けますか?

Ryan Northrop(以下、RN)
勿論。俺たちは2009年の秋頃、別のバンドで活動していた。
Peter(guitar)はShoki(bass)とバンドを組んでいた。そこではShokiはドラムをプレイしていて、俺はShokiがベースを弾くバンドでドラムをプレイしていた。
PeterとShokiのバンドの最後のショウを観に行って、俺はPeterのプレイに惚れこんで、彼にロック・バンドを組まないかって言った。
俺たちはアメリカ北西部のガレージ・バンド、The Sonicsが大好きで、彼らのような曲を書こうとしていたら、それがSons of Hunsになった。
俺たちは7インチEPと、アルバムをリリースしているよ。

――Sons of Hunsの現在のラインナップを教えてください。

RN
Shoki Tanabe (bass)
Ryan Northrop (drums)
Peter Hughes (guitar)。

――Sons of Hunsを聴いた事が無い読者のために、どんなサウンドか説明していただけますか?

RN
俺たちはアメリカ、オレゴン州ポートランドのロックンロール・バンドだ。俺たちはFuzzを愛しているよ。

――Sons of Hunsというバンド名の意味、または由来は何ですか?

RN
バンド名を考えるのは難しい。それに、俺たちは韻を踏みたかったんだ。
フン族はブルータルな民族だし、俺たちのサウンドをとてもよく表していると思うよ。

――ミュージシャンとして、どんなアーティスト/バンドから影響を受けましたか?

RN
良い事に、俺たちみんな同じようなバンドから影響を受けているんだ。Black Sabbath, The Sonics, The Monks, Motorhead……etc。

――アルバムのリリースおめでとうございます。Easy Rider Recordsからのリリースですが、どのようにして実現したのですか?

RN
インターネットで、新進気鋭の素晴らしいストーナー・ロック・レーベルがあると知ったんだ。俺たちはちょうどアルバムのレコーディングしたところだった。俺たちはどうしても良いレーベルからリリースしたかったから、Easy Rider Recordsのオーナー、Daniel Hallに音源とメールを送ったら、彼が興味を示してくれたんだ。後はご存知の通りだよ。

――“Banishment Ritual”(※1)はヴィニールでリリースされましたが、あなたたちはヴィニールのファンですか?

RN
俺たちはヴィニールの大ファンだよ。音も良いし、俺たちのファンは俺たち以上だろう。形のある、スペシャルなものを手にするんだから。

 

(※1) Banishment Ritual 2013年リリース。

――アルバムのアートワークはトリッピー、スペーシーで素晴らしいですね。誰の手によるものですか?

RN
俺たちの友人、Adam Burkeだ。素晴らしいアーティストだよ。アルバム全てのアートワークを手掛けている。“Leaving Your Body 7″”(※2)も彼の手によるものだ。

(※2) “Leaving Your Body 7″” 2012年リリース。

――“Super kanpai rainbow”という曲について聞きたいのですが、“kanpai”とは日本語の乾杯のことですか?

RN
そうだよ。ベーシストのShokiが日本語を話せるし、面白い名前だと思ってね。

――あなたはSFの大ファンのように思えますが、特定の映画やTVショウから影響を受けていますか?

RN
俺たちみんなSFが大好きだ。レイ・ブラッドベリやアイザック・アシモフ、H.P.ラブクラフトなどを読んで育ったんだ。

――ポートランドの音楽シーンについて教えて頂けますか?

RN
ポートランドには音楽好きのための何かがあるよ。大きな街ではないけど、大きな街に負けないくらいアートを排出しているし、影響力を持っている。

長いことポップスやインディー・ロックの街として知られていたけど、もっとヘヴィな音楽……Red FangやDanava、Lord Dyingといったバンドのおかげで、ポートランドはヘヴィな音楽を愛する街として認知され始めているね。

――最近はどんなバンド、アーティストのアルバムを楽しんでいますか? 読者におススメがあったら教えてください。

RN
Windhand, Klevertak, Christian Mistress, Danava, Lord Dying, Billions and Billionsなどを良く聴いているよ。

――Sons of HunsはRed Fang, Danavaといったクールなバンドと一緒にプレイした事がありますね。やってみてどうでしたか?

RN
期待通りの素晴らしさだったよ! 素晴らしいバンドと一緒にプレイ出来る事を幸運に思っているよ。

――ライブやツアーでの面白いエピソードはありますか?

RN
俺たちのライブを観に来れば、踊って楽しむことが出来るよ。でなけりゃ、Peterのギターが君に大目玉を喰らわすだろう。

――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

RN
日本のクルー、タカコ、シンジ、シンペイ、ユウスケ、ヒデアキに感謝を伝えたいよ!
日本のファンみんなに感謝している。君たちに会って、一緒に楽しめる日が来るのを楽しみにしているよ!

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「メンフィスの音楽シーンの一部であることを幸福に思っているし、誇りにも思っているよ」ストーナー・ブルース・トリオThe Heavy Eyes インタビュー

2014年3月 聞き手:梵天レコード

 

メンフィスのストーナー・ブルース・トリオ、The Heavy Eyesのインタビュー。
聴く者を一撃で酩酊させるFuzzyなリフにタイトなリズム。ヘヴィでありながら、ポップでキャッチーな曲の数々。アナログ(≠ローファイ)な音質も相まって、60~70年代にタイムスリップしたかのようなレトロなブルース・ロックだ。
The Heavy Eyesの面々が答えてくれた。

――時間を取って頂きありがとうございます。最初に、バンドの歴史と現在のラインナップを教えてください。

The Heavy Eyesは元々、4ピースで違う名前で活動していた。彼らのオリジナル・ドラマーの不慮の死とギタリストの脱退の後、共通の友人が俺にWallyとTrippを紹介してくれた。彼らはすでに“Voytek”といくつかの曲を書いていたが、ドラム・パートがまだだった。俺たちはジャムをやって、うまく行った。The Heavy Eyesとしての現在の、そしてオリジナルのラインナップはWally Anderson, Tripp Shumake, Eric Garciaだよ。

――The Heavy Eyesというバンド名の意味、または由来は何ですか?

Trippが何冊かの本、特に『華麗なるギャッツビー』と『ムーン・パレス』を読んで、巨大な目が空からキャラクターたちの行動を見つめている、という暗喩を思いついて、そこから名付けた。彼はそれをとても興味深い文学的コンセプトだと思い、そのことが頭から離れなかった。

それから、バンドは日々の支払いのために働いている中で結成された。学費を払うために働いて、夜勤明けの腫れ上がった眼(tired baggy eyes)をしているのは、俺たちや、ショウに来てくれる友人たちの間では珍しい事じゃなかった。

――The Heavy Eyesを聴いた事が無い読者のために、どんなサウンドか説明していただけますか?

俺たちの音楽はキャッチーで、フックがあって、ヘヴィ、ファズ、ブルース、ストーナー、そしてポップスからインスパイアされている。70’s rock, stoner rock, blues rockからポップスまで、幅広い音楽から影響を受けているよ。

――ミュージシャンとして、どんなバンド/アーティストから影響を受けていますか?

とても多岐に渡っているよ。俺たちみんな、色んなジャンルからインスパイアされているし、多くの音楽をシェアしている。TrippはMuddy WatersからJames Blake, The Strokesまで。俺はAnnihilation Time, Tobacco, Big Business。Wallyは70sロックにのめり込んでいる。俺たちが共通して好きなのは、Black Sabbath, Led Zeppelin, Cream, Rage Against The Machine, The White Stripes, Black Keys…リストはまだまだ続くよ。

――メンフィスの音楽シーンについて説明していただけますか?

音楽的ランドスケープはとてもタフだ。多くの良い演者たちが、メンフィスではわずかにしか支持を得られないが、外ではとてもうまくいっている。メンフィスはプレイするにはツラい街だよ。もしこれを読んでいるツアー中のバンドがいたら、身を以て経験しているだろうね。

歴史的には、メンフィスは他の街よりも多くの歌に登場している。

The Dirty Streets俺たちの古くからの友人で、今昇り調子だ。Jack Oblivian, Lucero, The City Champs, Ex Cult, The Sheiks, それにAmy Lavereは異なった面のメンフィス・サウンドの現在を象徴している。メンフィスの音楽シーンの一部であることを幸福に思っているし、誇りにも思っているよ。

――2013年にAll Them Witchesとのスプリットをリリースしましたね。どのようにして実現したのですか?

爆音と最高のライブからだよ!やつらは最高の連中だ。俺たちはナッシュヴィルで知り合ったんだ。そして、俺はやつらのライブにブッ飛ばされた。俺が今までアンダーグラウンド・シーンで観てきた中で最も素晴らしいStoner/Psyche バンドだ。やつらがビッグなことをやってくれると期待しているよ。

――最新のスタジオ・アルバム“Maera” (※1)について話しましょう。どこでレコーディングしたのですか?レコーディングは 簡単でしたか?それとも、難しかったですか?

難しかったのはトラック・ダウンの為の二日間だけだったね。俺たちはST“The Heavy Eyes”(※2)をレコーディングした時と同じやり方でレコーディングした。セカンド・ギター、ヴォーカル、別のドラム(タンバリン、スティック・クリック等)を除いてすべてライブ・レコーディングした。

Matthew Quallsは俺たちがメンフィスで頼りにしている男で、彼との作業はとても簡単だ。俺たちがやろうとしていることがわかっているし、俺たちの予算と時間の中で、良い仕事をしてくれる。俺たちのライブ体験がレコードで再現されている事を願うよ。

 

(※1)セカンド・アルバム“Maera” 2012年リリース。
(※2)ファースト・アルバム”The Heavy Eyes” 2011年リリース。

 

――“Maera”はアートワークが素晴らしいですね。誰の手によるものですか?

Emil Orth。俺たちの古い友人で、とても素晴らしい心の持ち主だ!何でもいいから、彼にコンタクトしてあげてくれ。彼はファンからのメールやイラストを書くことが大好きなんだ。<artofemilorth@yahoo.com>

――バンドが重点を置いているのはメロディ、リズム・・・他にありますか?

その両方だよ。ほとんどの曲を書いているTrippは素晴らしいソングライターだ。
彼の書く曲にはスウィングするリフに、メロディがある。俺たちはグルーヴ、メロディ、そしてリズムが大好きで、そのベストを追及している。君たちの頭を振らせて、何度も再生させるようなフックを書けていたら、僕らは良い仕事をしたってことになるね。

――あなたたちはツアーをよくしますか? ツアーを楽しんでいますか?

十分には出来ていない。ツアーだけで食っていけるほど観客が集まらないしね。だけど、いつかそうなりたいと思っている。今は、休暇の時に小規模なツアーをしているよ。

そうは言っても、いくつかエキサイティングな事もある。今年はSXSWと五月にドイツでプレイするんだ。新しい人たちと出会えるのを楽しみにしているよ。

――最近はどんなバンド/アーティストのアルバムを楽しんでいますか?

俺はBroken Bellsの新作をよく聴いているよ。Queens of The Stone AgeとDaft Punkの新作も素晴らしいね。それから、Elderをしょっちゅう聴いている。彼らは最高だ。

――馬鹿な質問を一つ。The Flying Eyesと間違えられた事はありますか?

知らないなあ。知っておくべき?

――日本のバンドを知っていますか?

個人的な知り合いではないけど、Borisの「Heavy Rocks」は最高だ!

――新しいアルバムやツアーの予定はありますか?

新曲の7インチを出すよ。あと、STのヴィニールを2月の後半に再発する。
新しいアルバムも作っているよ。2014年の夏にリリースする予定だ。

ライブは
Austin, TX – SXSW – 2014年3月
Germany – Freak Valley Fest – 2014年5月

――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

日本にいくつかマーチャンダイスを送ったよ。もっと送れたらいいな。世界中にファンがいるって知るのが大好きなんだ。これは俺たちにとって本当に大きな成果だよ。

俺たちの音楽を聴き続けてくれ。そして、いつの日か君たちに会えたらいいな。

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「俺たちはロック、ブルースをよりヘヴィに、より汚くプレイしているだけだよ」英国のDirty, Heavy Rock and RollバンドGrifterインタビュー

2014年1月 聞き手:梵天レコード

今回は活動歴10年を誇る英国の“Dirty, Heavy Rock and Roll”バンドGrifterのインタビュー。
ストーナー・ロック・フリークでも「誰?」となってしまうかも知れないが、彼らは今年ニュー・アルバムのリリースも控えている注目バンドである。2ndEPの“The Simplicity Of The Riff Is Key”というタイトルは、彼らのサウンドを見事に表している。70sRock~Bluesを根っこに持つグルーヴィなヘヴィ・ロックだ。

――時間をとってくれてありがとうございます。そして、「ペキンパー」にようこそ!調子はいかがですか?

Ollie
やあ、インタビューしてくれてありがとう。調子はいいよ。クリスマス休暇を終えて、日常に戻ったところさ。

――Grifterのメンバーを紹介してください。

Ollie
おれたちは10年間同じメンバーなんだ。
Foz – drums and backing vocals
Phil – bass(ベースのみ。ベースだけ)
Ollie – guitar and lead vocals

――Grifterを聴いた事のない読者のために、どんなサウンドか説明して頂けますか?

Ollie
よくストーナー、ブルース・ロックって言われるけど、ベストな表現はdirty, heavy rock and rollだな。みんなバンドを表現するのにジャンルやタイトルを使う事に熱心だけど、俺たちはロック、ブルースをよりヘヴィに、より汚くプレイしているだけだよ。

――ファースト・アルバム(『Grifter』)(※1)のリリースおめでとうございます。反応には満足していますか?

Ollie
ありがとう。本当は2011年にリリースしたものなんだ。反応は素晴らしかったよ。多くの年間ベストのリストに挙げてもらえたんだ。素晴らしい事に、アルバムのおかげで、より大きなGIGにも出演できるようになった。Orange Goblinのツアーや、ドイツのFreak Valley festival、BloodstockやHard Rock Hell festなんかにね。反応はとてもポジティヴだったよ。

俺たちは新しいアルバムをレコーディングしたんだ。アートワークが用意できたら、Ripple Musicからリリースするよ。“The Return Of The Bearded Brethren”(※2)っていうタイトルなんだ。新しいアルバムは作曲、プロダクション、アートワーク、あらゆる面で良くなっている。ファーストは何年もかけて書いた曲をレコーディングしたけど、今回は曲やムードのバラエティに富んだ、グレイトなアルバムにしたかったんだ。

 

(※1) Grifter 2011年リリース。
(※2) The Return Of The Bearded Brethren 2014年リリース。

――アルバムはどこでレコーディングしたのですか? どんな工程で?

Ollie
2枚とも、Rich Robinsonという友人のエンジニアとレコーディングしたんだ。彼は素晴らしいよ。もっと多くのクレジットに価するね。彼は携帯できるレコーディング・セット・アップを持っているから、どこでもレコーディングできるんだ。

ファーストは俺たちがリハーサルに使っているBig Redっていう素晴らしい音響のライヴ・ルームでレコーディングした。新しいアルバムはギター、ベース、ドラムをBig Redで、ヴォーカルは小さなスタジオがあるRichの家でレコーディングした。2枚とも、とても早くて簡単だった。俺たちはすべての曲を書いてからリハーサルして、ライブをやって、それからレコーディングしたから、すべてが迅速だったよ。2枚とも3日ぐらいで終わったな。それからRichがミックスしたのを俺たちが聴いて、いくつかの提案をして、みんなが納得いくまで作業した。

ミックスには時間がかかったけど、重要な作業だから急ぐことはできなかった。今でもファーストのサウンドには満足しているけど、新しいアルバムは、すべてにおいて良くなっているよ。

――『Grifter』はRipple Musicからリリースされました。どのような経緯があるのですか? やってみてどうでした?

Ollie
2010年、彼らがレーベルをスタートした時、バンドのレビューをしていたんだ。Catacomb Recordsからリリースした2nd EP “ The Simplicity Of The Riff Is Key”をレビューしてもらうためにコピーを送ったら、彼らが気に入ってくれて、Heavy RippleからリリースするStone Axe, Sun Gods In Exile, Mighty Highとのスプリットに誘ってくれたんだ。
俺たちは(スプリットの)曲をレコーディングする時に、持っている曲も全部レコーディングしたんだ。アルバムを作る事は視野に入れてなかったし、どうリリースすればいいかもわからなかった。レコーディングしている時にRippleがアルバムを出さないかって言ってくれて、彼らとはそれ以来の付き合いだよ。

RippleはToddとJohnっていう俺が今まで出会った中で最高のナイスガイ二人がやっているんだ。バンドやレーベルで扱っているジャンルにとても情熱を持っているよ。俺たちがごく初期に参加して以来、流通やプロモーションはどんどん強力になっているし、非常に高い評価も受けている。俺が思うに、RippleはSmall Stoneのような評価を受けているんじゃないかな。彼らは俺たちの新しいアルバムのために良い働きをしてくれるはずだよ。
Rippleには素晴らしいバンドがたくさんいる。Stone Axe, Mothership, Devil To pay, Poobah, Stubb, Ape Machine, Earthen Grave (featuring Ron Holzner from Trouble)、それと、Mos Generatorの新作は素晴らしかったね。

――作曲プロセスについて教えてください。

Ollie
作曲は非常にグループ的なプロセスだ。俺はGuitarist & Vocalistとして多くのリフや部分的なアイディアを出して、バンドでそれをベストな形にするんだ。Bassのフィルも素晴らしいリフのアイディアを出してくれるし、それに、曲の展開や全体的な構造において、彼はすごくいい耳を持っている。ドラムのFozはとても音楽的な人物で、歌えるし、ギターもベースも弾ける。彼はビートが曲のムードに与える影響についてナチュラルなアイディアを持っている。彼が曲に的確なビートを見つけると、それが曲の残りのパートを発展させていくんだ。

誰かが完成させた形で曲を持ち込むのは滅多にないな。もしあっても、大抵はみんなが満足するまでバラバラにするから、原型を留めてないね。

――あなたがSir Lord BaltimoreのTシャツを着ている写真を見たのですが、彼らの事は好きですか? あなたは70s Hard Rockのファンなのでしょうか?

Ollie
俺たちはみんな70s Rockのファンだよ。メンバーの中なら俺が一番のファンかな。俺はMountain, Cactus, Sir Lord Baltimore, Budgie, Leaf Hound (今は俺たちのレーベル・メイトだ), Captain Beyondとかと同じぐらい無名のバンドを聴くんだ。70s Rockには俺の大好きなブルース由来の、本物のヴァイブがあるね。当時のバンドは小さなジャンルに収まる事に拘らず、自分達の音楽に対してオープン・マインドでエクスペリメンタルな姿勢を持っていたように思える。

俺はインターネットで見つけた、20曲入りでVol.8まである“70s Heavy”というコンピのコレクションを持っているんだ。どれにもStatus Quo, The Groundhogs, Hawkwindといったビッグネームが収録されているんだけど、無名のバンドを教えてくれるんだ。俺の大好きなGranicusとかね。

――どんなバンド/アーティストに影響を受けていますか?

Ollie
俺たちの音楽の趣味は幅広いんだ。metal, punk, thrash, ska, reggae, hip hop, blues, folk, funk, soul, grunge…etc。これらが少しずつ影響を与えているよ。バンドとしてはBlack Sabbath, 初期ZZ Top, AC/DC, Motorhead, Clutch, Dead Kennedys. Led Zeppelinとか。
俺個人はMountain, Lynyrd Skynyrd (ウチのドラマーは大嫌いだけど!), The Who, The Rolling Stonesの大ファンなんだ。明らかじゃないかもしれないけど、俺のギター・プレイやリフ作りに影響を与えているよ。

――馬鹿な質問をひとつ。ホットポケット(※3)は好きですか?(“Alabama Hotpocket”のリフは素晴らしいですね!)

Ollie
君が言っているのは、辛いソースの入った、トースターで作って食べる、あのおぞましい見た目のスナックのことかい? 実を言うと、食べた事無いんだ。見た目が酷いからね!
書くのがすごく難しい曲だったよ。タイトルの本当の意味を知った時はね(とっても性的な行為のことだ)。色々言われないようにするために、歌詞を曖昧にしなければならないと気付いたんだ。すごくいいタイトルだよね。性的な行為の方はやったことないよ!

 

(※3) ホットポケット - Hot Pockets – Irresistibly Hot (外部サイトへジャンプします)
ホットポケットとは、トースターでチンして食べるホットサンドのインスタント食品のことなのだが、その見た目から女性の大事な部分の喩えに使われたりする。
Alabama Hotpocketは、ウチのような上品なサイトではとても載せられないような行為を意味している。どんな行為か知りたい方は、各自、検索していただきたい(アメリカの地名+Hotpocketで検索すると、もう何がなんだか……)。

 

――あなたの地元のシーンについて教えて頂けますか? もし好きなバンドがいたら名前を挙げてください。

Ollie
難しい質問だな。俺たち三人とも1時間ぐらい離れた別々の町で暮らしているからね。結成した頃はみんな、イギリス南西部のプリマスという所に住んでいたんだ。当時は良いバンドがいて、良い会場もあったけど、今は変わってしまった。多くのバンドは解散して、会場も閉鎖された。今は国中を回っているけど、プリマスではそんなにプレイしなかったな。俺たち三人とも、プリマスや今住んでいる所の音楽シーンにはうといと思う。

イギリスには素晴らしいバンドがたくさんいるよ。レーベル・メイトのStubb plus Suns Of Thunder, Widows, Lifer, Line Of Fire, Trippy Wicked, Enos, Desert Storm, Gonga, Alunah, Tricorn, Goat Leaf, Asomvel, Admiral Sir Cloudesley Shovell, Slabdragger, Druganaut。
言い忘れているバンドもいると思うけど、チェックする価値はあるよ。

――あなたたちがビール好きなのは間違いないと思うんですけど、あなたの地元で日本人旅行者が酔っぱらうのにいい場所はありますか?

Ollie
確かに。俺たちは出番の時、数パイントのビールを飲むことで知られているんだ。新しいアルバムには“Black Gold”という俺たちの大好きなギネスについての歌があるよ。

プリマスにはThe Phoenixという、フレンドリーで、少しみずぼらしい店があったんだけど、残念なことに閉店してしまった。俺はあまり行かないけど、ウチのドラマーは今もプリマスに住んでいて、The Nowhereってパブによく行っている。プリマスのオルタナ、メタル好きが集まるパブだよ。あと、The Junctionってバイカーの集まるパブもね。俺が住んでいるチャドレイって小さな町にはパブが5軒ある。俺がよく行くのはThe Bishop Laceyって店。いい店だよ。小さな醸造所のビールがあってね。食い物もうまい。君も行けば、興味深い、時には奇妙な人たちと話せるよ。
それに、彼らは俺がジュークボックスでSlayerの曲を掛けても気にしない!

――あなたたちはHard Rock Hell fest 2013でプレイしましたね。どうでしたか?

Ollie
Hard Rock Hellは最高だったよ。酒を飲んで、バンドを観て週末を過ごしたんだ。
俺たちのセットはとても良かったよ。俺たちは大勢の客の前でプレイして、みんな気に入ってくれたようだった。全体的に面白いフェスだったよ。ビッグなバンドがプレイする大きなステージと若手のバンドがプレイする小さなステージがあって、多くの観客は若手のバンドを観るよりビッグなバンドを観に行っていたけど、いくつかの若手バンドはビッグなバンドよりよかったね。

俺たちはクールな人々や、しばらく会ってなかった友人たちと素晴らしい時間を過ごした。
俺たちはBloodstock festでもプレイしたんだ。Slayerがトリの日で、Anthrax, Exodus, Devildriverといったバンドと一緒に、とても大勢の客の前で。反応は素晴らしかったよ。とてもスリリングだった。

――あなたたちはツアーをよくしますか? ツアーを楽しんでいますか?

Ollie
俺たちには仕事も、家族も、支払いもあるからね。でも、出来る限りはしているよ。古い友達でもあるOrange Goblinとツアー出来たのはラッキーだったね。素晴らしい経験だったよ。ベルギーやオランダを回ったんだ。

俺たちがもっとツアーをするとしたら、週末の予定になるだろうな。客は週の始めより、週末に集まるからね。
俺たちはツアーが大好きだよ。俺たちは親友同士で、よく笑うし、旅をして、普段の仕事をしていたら絶対見られないようなクールなものを見たり、素晴らしい人々と友達になったりするのは最高だ。

――ライブやツアーでの面白いエピソードはありますか?

Ollie
勿論。ロンドンの会場の小さなステージでプレイしていた時、Philが激しく動き過ぎて、バックドロップに映像を映しているプロジェクターに落ちたんだ。彼は演奏を続けようとしていたようだったよ。
一番面白いのはヴァンの中での会話だろうな。時々、笑いすぎて涙が出そうになるよ。

――あなたたちは10年近くロックをプレイしていますね。それはあっという間でしたか? それとも、“ドゥーム”のようにゆっくりでした?

Ollie
俺たちはちょうど10周年を迎えるんだ。振り返ると、とても長く感じる時もある。
バンドにも個人的にもあまりに多くの事が起きたからね。人生は大きく変わって行くけど、バンドは基本的には変わらない。レーベルの支えやギグをやることで、今までやって来た事が簡単になったけど、今でも楽しんでいるよ。年を取って、負う責任が増すにつれて、バンドに対するアプローチも大きく変わった。でも、どんな時でもバンドに力を注いできた。

――バンドを始めようとしている人がいたら、どんなアドバイスをしますか?

Ollie
一つめ。楽しめ。有名になりたいとか、レコード契約をしたいなんて理由でやるな。やるべきことを楽しんで、バンドの連中や友人たちとうまくやっていくことだ。そういう人たちと長い時間一緒にヴァンのなかで過ごしたり、同じ部屋で寝たりすることもある。それから、彼らが休みや個人的な事を行うべき時を必要としているか見極めなければならない。俺たちの一人にもそういう時があった。彼はリフレッシュして戻ってきたよ。

二つめ。流行を追うな。あのバンドやこのバンドみたいな音にしようとしては駄目だ。自分が楽しめるよう自然にプレイすること。人々は強制されたものより正直なものを聴きたがっている。

三つめ。たとえプロフェッショナルな対応をされなくても、時間を守れ。ファン、バンド、プロモーター、ジャーナリスト、レーベルの連中、誰であろうと敬意を持って接しろ。良い評判は不可欠だ。悪い評判がついて回れば、仕事は得られないだろう。

四つめ。準備が整うまで、ライブやレコーディングをするな。準備もせずにゴミみたいな音を出せば、客はその事を忘れず、二度と観に来てくれないだろう。改善しても、クォリティの高いデモを出すまで、FacebookのようなSNSの人々は君に興味を持たないだろう。だから、最初は地元の小さなショウから始めて、それからクォリティの高いデモを出すこと。デモの前にTシャツを作るのは絶対駄目だ。あり得ない!!!

最後に。良い品質の機材を使うこと。PAシステムがまともでも、機材が駄目だと良い音は出ない。Gig Swapをするのも機材を知る良い方法だ。他の地域のバンドが君の地元に来る時は、君も良い機材が揃えられているか確認すること。

――日本のバンドを知っていますか?

Ollie
Church of Miseryはみんな知っているよな。俺は彼らの大ファンなんだ。2年前、Orange Goblinのツアーで彼らと一晩だけ一緒にプレイしたんだ。いいやつらで、俺たちのセットを気に入ってくれていたみたいだったよ。それからFlied Eggも大好きだ。確か70年代にアルバムを2枚リリースしていたと思う。

最近のバンドは申し訳ないけど知らないな。俺は昔、ハードコアが好きで、Lip Cream、Rose Rose、GAUZE、Outoなんかをよく聴いていたよ。80年代の日本には素晴らしいハードコア・シーンがあったね。おススメがあったら教えて欲しい。俺は日本という国や文化にとても興味があるんだ。いいプロモーターがいれば是非とも日本に行きたいと思っているよ!

――一緒にプレイしてみたいバンドは?

Ollie
俺たちの好きなビッグなバンド、Motorhead, Black Sabbath, Clutch, ZZ Top, Iron Maiden…etc。だけど、これは叶わぬ夢だろうな。

UKで一緒にプレイするのが好きなのは、Goat Leaf, Asomvel, Admiral Sir Cloudesley Shovell…etc。実はAsomvelとAdmiral~とは今年後半にリーズの小さなフェスで一緒にプレイするんだ。きっと素晴らしいと思うよ。

――最後に、日本のファン、ドリンカーにメッセージを!

Ollie
バンドや音源をチェックしてくれてありがとう。Rippleは日本ではディストリビューションを行っていないから、見つけるは難しいと思う。ヘルプしたいと思ってくれたら、Rippleを知ってくれ(ここでは他のバンドをチェックしたり購入したりできる)。

http://www.ripple-music.com

これからもロックをエンジョイし続けてくれ。もうすぐ出る俺たちのアルバムもお楽しみに。いつの日か日本でプレイして、君たちと一緒に飲める日が来るといいな。

バンドのFacabookとHPもチェックして、声を掛けてくれ。俺たちはいろんな人たちと話をするのが大好きなんだ。
Facebook:
http://www.facebook.com/grifterrock
公式HP:
http://www.grifterrock.co.uk

バンドの過去のEPやデモはBandcampでフリーDLできるから気軽に楽しんで、周りに広めてくれ。
Bandcamp:
http://grifterrock.bandcamp.com

インタビューしてくれたTrip Thru Recordsと読んでくれた読者に感謝する。Stay happy and peaceful!

 

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「ドラッグとディズニーチャンネル…たっぷりのディズニーチャンネル」謎のドゥーム・ロック・バンドBlack Prismインタビュー!

[:ja]今回はカリフォルニアのDoom Rock band、Black Prismのインタビュー。
昨年、アメリカのEasy Rider Recordsからデビュー7インチ「Satan’s Country」をリリース。初期Black Sabbath直系のドゥーム・ロックに、オカルトやアシッド、バイカーのテイストを絶妙にミックスしたサウンドで好事家の注目を集めた。今年はアルバムのリリースも予定されている。

実はこのバンド、2010年にLAで結成されたらしいのだが、メンバーの素性が一切不明というミステリアスなバンドなのだ(今回のインタビューも誰が答えたのか不明。連絡はEasy Rider Recordsを通してだった)。
彼らは一体、何者なのだろうか?

――調子はいかがですか?時間を取ってくれてありがとうございます。

Black Prism(以下BP)
調子はいいよ。ドラゴンを退治して、お姫様を手に入れようとしているところさ。

――Black Prismの歴史を教えて頂けますか?

BP
俺たちは若い頃から一緒にプレイしている。自然の成り行きってやつだな。大量のドラッグが関わっているよ。

――Black Prismの現在のラインナップを教えてください。

BP
俺たちは4ピースだ。Vocals, Guitar, Bass, Drums。

――バンドの作曲プロセスはどのようなものですか?

BP
ドラッグとディズニーチャンネル…たっぷりのディズニーチャンネル。

――「Satan’s Country」について話しましょう。反応には満足していますか?

BP
みんなが聴いてくれて嬉しいよ。みんなが作品について話してくれていることにも興奮している。

――「Satan’s Country」はEasy Rider Recordsからリリースされました。どのような経緯でしたか?

BP
彼らがイカしたクソを集めているのを見たんだ。彼らは俺たちに、その一部になって欲しかった。
最近はマトモなレーベルがほとんど存在しない。俺たちは、俺たちの音楽を発表する為に、同じようなアイデアを持っているヤツを探さなければならなかった。
彼らは俺たちに良くしてくれているよ。Easyrider fucking rules!

――レコーディングは難しかったですか? それとも簡単でしたか?

BP
レコーディングはいつだって難しいけど、今回は簡単だった。

――「Satan’s Country」はレコードとデジタルでリリースされました。あなたはどんな形で音楽を聴く事を好まれますか?その理由は?

BP
俺たちはいつだってレコードに夢中だよ。買ったものに、より愛着を抱かせてくれる。

――Youtubeで「Satan’s Country」のビデオを見ました。素晴らしいですね。70年代のホラー映画を思い出しました。文学や映画はあなたたちの音楽に影響を与えていますか?

BP
ああ、俺たちはホラーやカルト映画、本が大好きだよ。
そういった作品の俺たち自身のサウンドトラックを作りたいと思った時、俺たちはパジャマ・パーティーを開いて、イカレた映画を一晩中観ていたんだ。

――「Yrtnuoc S’natas」という曲について教えて頂けますか? どういう意味ですか?

BP
ただの逆さ綴りだよ。

――アートワークについて言える事はありますか?

BP
気に入ったかい?

――Black Prismのサウンドは70年代スタイルのドゥーム・ロックだと思います。
最近はそういったサウンドのバンドが多いですね。Uncle Acid & The Deadbeats, Orchid, Kadavar…etc。彼らについてどう思いますか?

BP
彼らは現状において、最も素晴らしい連中だよ。

――どんなバンドに影響を受けて育ちましたか? 現在はどんなバンドにインスパイアされていますか?

BP
リストを作るには多すぎる気がするな。ほとんどは60年代、70年代の音楽。音楽がマトモだった時代だ。

――あなたたちはツアーをしますか? ツアーを楽しんでいますか?

(回答なし)

――ツアーやライブでの面白いエピソードはありますか?

BP
Sprecklesのさびれた道路で立ち往生していたら、通り掛かったレイカースのチアリーダーを乗せたツアーバスが俺たちを拾ってくれて、すっごいパーティをしたんだ。
彼女たちと過ごすのはいつだって楽しいよ。

――もし好きなバンドとプレイ出来るとしたら、どのバンドとしたいですか?

BP
それって「過去に戻れたら…」って聞かれているみたいだな。
できないよ…まだね。

――地元のシーンについて教えてくれますか?もし好きなバンドがいたら教えてください。

BP
The Shrineは最高。Lecherous GazeとChar-Manは俺たちの友人で、今最もクールで、いい音楽を作っているバンドじゃないかな。Hot Lunch, Saviours, Blasting Conceptもイカしてる。そんなところかな。

――音楽を作り続ける為のモチヴェーションを、5つ以内の単語で教えてください。

BP
女、オンナ、おんな(Chicks, Broads, Bettys)。

――日本のバンドを知っていますか?

BP
フラワー・トラベリン・バンドからは大きな影響を受けているよ。 陳信輝は恐ろしく才能豊かな男だ。彼のプロジェクトはどれも素晴らしい。ギターウルフ…GISM…日本はいつだってロックンロールの中に大きな場所があるね…We’re all for it!

――あなたたちの最新のニュースを知るのに、いい場所はありますか?

BP
インターネット。easyriderrecords.comをチェックするか、Black Prismでググってくれ。
俺たちにはソーシャル・メディアとクソがあるよ。

――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

BP
俺たちに日本のファンがいるのか?
Fuck…もし日本でツアーして欲しかったらBlackprism666@gmail.comに連絡してくれ。
俺たちは日本が大好きなんだ!

https://blackprism.bandcamp.com/

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今回はカリフォルニアのDoom Rock band、Black Prismのインタビュー。
昨年、アメリカのEasy Rider Recordsからデビュー7インチ「Satan’s Country」をリリース。初期Black Sabbath直系のドゥーム・ロックに、オカルトやアシッド、バイカーのテイストを絶妙にミックスしたサウンドで好事家の注目を集めた。今年はアルバムのリリースも予定されている。

実はこのバンド、2010年にLAで結成されたらしいのだが、メンバーの素性が一切不明というミステリアスなバンドなのだ(今回のインタビューも誰が答えたのか不明。連絡はEasy Rider Recordsを通してだった)。
彼らは一体、何者なのだろうか?

――調子はいかがですか?時間を取ってくれてありがとうございます。

Black Prism(以下BP)
調子はいいよ。ドラゴンを退治して、お姫様を手に入れようとしているところさ。

――Black Prismの歴史を教えて頂けますか?

BP
俺たちは若い頃から一緒にプレイしている。自然の成り行きってやつだな。大量のドラッグが関わっているよ。

――Black Prismの現在のラインナップを教えてください。

BP
俺たちは4ピースだ。Vocals, Guitar, Bass, Drums。

――バンドの作曲プロセスはどのようなものですか?

BP
ドラッグとディズニーチャンネル…たっぷりのディズニーチャンネル。

――「Satan’s Country」について話しましょう。反応には満足していますか?

BP
みんなが聴いてくれて嬉しいよ。みんなが作品について話してくれていることにも興奮している。

――「Satan’s Country」はEasy Rider Recordsからリリースされました。どのような経緯でしたか?

BP
彼らがイカしたクソを集めているのを見たんだ。彼らは俺たちに、その一部になって欲しかった。
最近はマトモなレーベルがほとんど存在しない。俺たちは、俺たちの音楽を発表する為に、同じようなアイデアを持っているヤツを探さなければならなかった。
彼らは俺たちに良くしてくれているよ。Easyrider fucking rules!

――レコーディングは難しかったですか? それとも簡単でしたか?

BP
レコーディングはいつだって難しいけど、今回は簡単だった。

――「Satan’s Country」はレコードとデジタルでリリースされました。あなたはどんな形で音楽を聴く事を好まれますか?その理由は?

BP
俺たちはいつだってレコードに夢中だよ。買ったものに、より愛着を抱かせてくれる。

――Youtubeで「Satan’s Country」のビデオを見ました。素晴らしいですね。70年代のホラー映画を思い出しました。文学や映画はあなたたちの音楽に影響を与えていますか?

BP
ああ、俺たちはホラーやカルト映画、本が大好きだよ。
そういった作品の俺たち自身のサウンドトラックを作りたいと思った時、俺たちはパジャマ・パーティーを開いて、イカレた映画を一晩中観ていたんだ。

――「Yrtnuoc S’natas」という曲について教えて頂けますか? どういう意味ですか?

BP
ただの逆さ綴りだよ。

――アートワークについて言える事はありますか?

BP
気に入ったかい?

――Black Prismのサウンドは70年代スタイルのドゥーム・ロックだと思います。
最近はそういったサウンドのバンドが多いですね。Uncle Acid & The Deadbeats, Orchid, Kadavar…etc。彼らについてどう思いますか?

BP
彼らは現状において、最も素晴らしい連中だよ。

――どんなバンドに影響を受けて育ちましたか? 現在はどんなバンドにインスパイアされていますか?

BP
リストを作るには多すぎる気がするな。ほとんどは60年代、70年代の音楽。音楽がマトモだった時代だ。

――あなたたちはツアーをしますか? ツアーを楽しんでいますか?

(回答なし)

――ツアーやライブでの面白いエピソードはありますか?

BP
Sprecklesのさびれた道路で立ち往生していたら、通り掛かったレイカースのチアリーダーを乗せたツアーバスが俺たちを拾ってくれて、すっごいパーティをしたんだ。
彼女たちと過ごすのはいつだって楽しいよ。

――もし好きなバンドとプレイ出来るとしたら、どのバンドとしたいですか?

BP
それって「過去に戻れたら…」って聞かれているみたいだな。
できないよ…まだね。

――地元のシーンについて教えてくれますか?もし好きなバンドがいたら教えてください。

BP
The Shrineは最高。Lecherous GazeとChar-Manは俺たちの友人で、今最もクールで、いい音楽を作っているバンドじゃないかな。Hot Lunch, Saviours, Blasting Conceptもイカしてる。そんなところかな。

――音楽を作り続ける為のモチヴェーションを、5つ以内の単語で教えてください。

BP
女、オンナ、おんな(Chicks, Broads, Bettys)。

――日本のバンドを知っていますか?

BP
フラワー・トラベリン・バンドからは大きな影響を受けているよ。 陳信輝は恐ろしく才能豊かな男だ。彼のプロジェクトはどれも素晴らしい。ギターウルフ…GISM…日本はいつだってロックンロールの中に大きな場所があるね…We’re all for it!

――あなたたちの最新のニュースを知るのに、いい場所はありますか?

BP
インターネット。easyriderrecords.comをチェックするか、Black Prismでググってくれ。
俺たちにはソーシャル・メディアとクソがあるよ。

――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

BP
俺たちに日本のファンがいるのか?
Fuck…もし日本でツアーして欲しかったらBlackprism666@gmail.comに連絡してくれ。
俺たちは日本が大好きなんだ!

https://blackprism.bandcamp.com/

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