[:ja]
ELECTRIC WIZARDが11月10日発売の新作『Wizard Bloody Wizard』に収録されている”See You In Hell”のPVを公開。60~70年代のTVショー風に仕上がっています。
ELECTRIC WIZARD – “Wizard Bloody Wizard”
[:]
“Street-Doom”を標榜する米ポートランドのドゥーム・バンドR.I.P.の2ndアルバム『Street Reaper』が、2017年10月13日(金)にRiding Easy Recordsからリリース。
R.I.P.は2012年結成。2016年にTotem Cat Recordsから500枚限定でリリースした1stアルバム『In The Wind』がアンダーグラウンドで話題を呼び、今年Riding Easy Recordsから同作を再発。
バンドのbandcamp、Riding Easy Recordsのyoutubeチャンネルで『Street Reaper』に収録されている3曲が試聴できます。
現在発売中の「ペキンパーVol.6」では、本誌にインタビュー、DVDにライブ映像を収録しています。
Track list:
1.Unmarked Grave
2.Street Reaper
3.Mother Road
4.The Dark
5.The Other Side
6.Shadows Fools
7.Brimstone
8.The Cross
9.The Casket
10.Die In Vain
https://www.facebook.com/R.I.P.P.D.X/
https://braveinthegrave.bandcamp.com/[:]
[:ja]
米ポートランドのサイケ/ドゥーム・バンドYOUNG HUNTERが3枚目となるフル・アルバム『Dayhiker』を、新興レーベルThe Fear and the Void Recordingsから2017年10月13日(金)にリリース。
YOUNG HUNTERは米・アリゾナで結成。2012年に1stアルバム、2013年にEPをリリース後、中心人物のBenjamin Blake(Vo, Gu)がオレゴン州ポートランドに移住したことでラインナップを一新。
新編成で昨年リリースした2ndアルバム『Young Hunter』は、セルフリリースのためか大きな注目こそ集めなかったもののサイケ、ハードロックからトラディショナル・メタル~ドゥームを一繋ぎにしたような年間ベスト級の傑作でした。
『Dayhiker』はレーベルThe Fear and the Void RecordingsのbandcampでLPとデジタル音源の予約が可能になっています。
https://thefearandthevoidrecordings.bandcamp.com/
現在発売中の「ペキンパーVol.6」では、本誌にインタビュー、DVDにライブ映像を収録しています。
Tracklist:
1. In the Shadow of the Serpent
2. The Feast
3. Entered Apprentice
4. Hunger
5. Dark Age
6. Black Mass
7. Night Hiker
https://www.facebook.com/Young-Hunter-127424170682508/
https://younghunter.bandcamp.com/[:]
Doom Rock(Metal),Sludge Coreといえば、重い! 遅い!が信条の音楽。
デス・メタルやグラインド・コアと同じくエクストリーム・ミュージックに分類されるジャンルだが、70 年代、もしくはそれ以前のロック、ブルース等に根差している為、ヘヴィさがすべてではない―ルーツ・ロックが根底にあるからこそ、Doom,Sludgeにはアコースティックという、もう一つの魅力的な一面があるのだ。
The Obsessed他のWino、Buzzov.en のKirkなど、ドゥーム、スラッジ・バンド / ミュージシャンがアコースティックの活動を行っているケースも多い(この辺は後述)。日本ではEternal Elysiumの岡崎幸人氏が弾き語りライブを行っていることが記憶に新しい。
エクストリーム・ミュージックの歴史は、機材の発達と演者たちによる極限のヘヴィネスの追及の歴史であると言える。
Sunn O))) のライブに行けば”眼玉が震える”程の轟音が体感できるだろう。
だが、然るべき人間の手にかかれば、囁くだけで、アコギを爪弾くだけで、心に迫る “真のヘヴィネス” が生まれるのだ。
去る6月29日に西横浜 Bar El Puenteで行われたアコースティック・イベントに国内のDoom系ミュージシャンが複数参加していたので、そのレポートと併せて今回のコラムでは、アコースティックというDoom,Sludgeのあまり取り上げられることのない一面を紹介していこう。
Sad Smile vol.2@ 西横浜 Bar El Puente
一番手は今回のイベントの企画者でもあるInside Charmerの もっさヒロ 氏。
Inside Charmerは、重い! 遅い! 尺長い!というまさに王道ドゥーム。この日はそのInside Charmerでも光るメロディ・センスを存分に生かしたライブとなった。
オリジナル2曲とInside Charmerの曲を1曲披露。 個人的には Wino の弾き語りに近い印象を受けた。
三番手に登場したのが梵天レコードよりリリースしたドゥーム・コンピレーション“All The Witches’ Day”にも参加してくれたスラッジコア・バンドZothiqueのヴォーカル & ギターのシモナカ氏とドラムのウエノ氏(本ライブではギター)。
David Alan Coe – “River”、Hank Williams III – “Gone But Not Forgotten”、中島らも – “いいんだぜ”という、“アウトロー”・アーティストのカバー三曲を披露。
四番手の錐針(すいばり)はオルタナ~シューゲイザーの影響も感じさせるドゥーム・バンドBlack Creek Driveのギタリスト、Kusumi氏と東京のスクリーモ・バンドBackstitchのヴォーカル、蓮理氏のユニットで、この日唯一の女性ヴォーカル。ポップな楽曲を挟みつつも、女の情念渦巻くダークな楽曲を中心とした構成。歌謡曲的なドロドロした感じではなく、オルタナ~グランジ風の乾いた“黒さ”を強く感じた。
この日のライブ動画はこちら。
Trip Thru Recordsの選ぶDoom, Sludge系バンド/ミュージシャンによるアコースティック・ソングBEST10(順不同)
Acid Bath – “Bones of Baby Dolls” from “The Kite String Pops”(1994)
Acid Bathといえば、メロディとヘヴィネスが融合したサウンド(なんてチープな表現!)が魅力ですが、解散後にギタリストのSammy Duetが結成したGoathwhoreとヴォーカルのDax Riggsが結成したバンドやソロを聴き比べると、各人のAcid Bathでの役割が見えて面白いですね。
2ndアルバム収録のアコースティック・ナンバー“Dead Girl”も名曲。こちらはDaxのバンド、Agents of Oblivionのアルバムにロック・ヴァージョンで再録されています。
Daxの書く歌詞も素晴らしいので、是非聴きながら読んで頂きたい。
Cathedral – “Solitude”(Black Sabbath cover)from “Masters of Misery”(1997)
フルートを加えた、ComusやMellow Candleが大好きなLee DorianらしいアレンジのBlack Sabbathカバー。
何よりLeeのディープな歌声が素晴らしい。
Wino – “Adrift” from “Adrift”(2010)
ドゥーム神ワイノ。もはや説明は不要ですね。聴いて咽び泣け!
Conny Ochsとのコラボ盤も必聴。
K. Lloyd – “Never Try” from “Solow”(2010)
スラッジコア・バンドBuzzov.enのヴォーカルKirk Lloyd FisherのBuzzo.ven解散後のソロ(Buzzov.enは2010年に再結成)。Buzzov.enとはまた一味違った、やさぐれ感たっぷりの彼の歌声を堪能できるアウトロー・ブルース。Kirkは、Eyehategod, Down, The Mystic Krewe Of ClearlightのJimmy Bower、Soilent GreenのBrian Pattonらと共にサザン・ブルース・プロジェクトK. Lloyd & The Disciplesとしても活動。
Waldsonne – “Pain of Senses” from “Wanderer”(2008)
ロシアのヘヴィ・サイケ・ストーナー・バンドThe Re-stonedのギタリスト、Ilya Lipkinが在籍するアシッド・フォーク・バンド。歌っているのはIlyaの奥様Veronika Martynova。The Re-stonedはEarthless辺りを思わせるインスト・バンドだが、Jefferson Airplane – “Today”、Pink Floyd – “Julia Dream”をアシッド・フォーク風にカバーしている(“Plasma”(2013)収録。こちらも歌っているのはVeronika Martynova)。
Weedeater – “Woe’s me” from “16 Tons”(2002)
元Sourvein,Bongzilla,Buzzov.enの“Dixie” Dave Collins(Vocal, Bass)がBuzzov.en解散後に結成したバンド。
バンド名通りの怪しい煙がモックモクのスラッジコアから唐突に現れるブルース・ナンバー。
右手にウィスキー、左手にジョイントを構えて聴きたくなるような一曲。
Magnus Pelander – “Stardust” from “Magnus Pelander”(2010)
「これ、60年代の作品じゃないの?」と思わせてしまうほどヴィンテージな作風で衝撃のデビューを飾った、スウェーデンのドゥーム・ロック・バンドWitchcraftのヴォーカル、MagnusがWitchcraft停滞中に発表したソロ。
Witchcraft史上最もサイケ色の強い3rdアルバム”Alchemist”の日本盤ボーナストラックに収録されたRoky Erikson(アメリカのサイケデリック・バンド、13th Floor Elevatorsの元フロントマン) – ”Sweet Honey Pie”のカバー路線をさらに推し進めたような牧歌的アシッド・フォーク。2012年発表のWitchcraftの4thアルバム“Legend”は、一転してメタル色を強めた作品となっている。
Corrupted – “月光の大地” from “Se Hace Por Los Suenos Assesinos”(2004)
仙人が俗世を憂いているかのようなHevi氏の歌声と物悲しいアコギのみで構成された、17分に及ぶCorrupted史上最も異色なナンバー。正座して聴きましょう。
2011年リリースの4thアルバム“Garten Der Unbewusstheit”ではこの曲をアレンジした“Gekkou no Daichi”が収録されている。こちらはアコースティックなのは最初と最後の数分間のみ。
Southern Isolation – “Southern Man I Am” from “Southern Isolation” (2001)
Downの“Where I’m Going”にしようかと思ったが、意表をついてこちらで。
Pantera, Down, Superjoint Ritual等のPhil Anselmoと、Philのブラック・メタル・プロジェクトViking CrownやNecrophagiaでキーボードを担当していたStephanie Weinsteinによるユニット。Philはプロデュース、作曲はすべてStephanieが担当。 「南部の男(ひと)、その手で私を連れ去って」 「俺は南部の男さ」と惚気るデュエット・ナンバー。いやあ、いいカップルだねえ。離婚したけど。
Philにアコースティックでアルバムを作って欲しいと思うのは筆者だけだろうか。
Trouble – “Rain” from “Unplugged”(2009)
初期はドゥームメタルの最重要バンドであり、90年代以降はハード・ロック色を強め、”Manic Frustration”などのマスターピースを創り上げたTroubleのアコースティック・アルバム。この曲は“Manic~”収録曲の再録ヴァージョン。
Eric Wagnerは脱退し、現在のヴォーカルは元Exhorder他のKyle Thomas。Eric WagnerはBlackfingerを結成して活動中。
Doom, Sludgeではないが、その界隈とも繋がりがあるバンド/ミュージシャン。
Hexvessel – “I am The Ritual” from “Dawnbearer”(2011)
ブラック・メタル・バンドDodheimsgard等で知られるイギリス人ミュージシャン、Kvohstを中心に結成されたサイケデリック・フォーク・バンド。Kvohst以外はフィンランド人のメンバーで構成されている。Roadburn Festival 2013内でElectric Wizardがキュレートした“Electric Acid Orgy”に出演、Lee Dorianが絶賛するなどドゥーム系ミュージシャンからの支持が厚い。現時点の最新作”Iron Marsh”(2013)にはPursonのRosalie(オノ・ヨーコのカバー!)、Blood CeremonyのAliaがゲスト参加している。
Chelsea Wolfe – “Spinning Centers” from “Unknown Roms: A Collection Of Acoustic Songs”
カリフォルニア出身の女性ゴシック・フォークSSW。
カリフォルニア出身とは思えない、呪術的かつ鬱屈としたサウンドは、“ドゥーム・フォーク”、“メンヘラ・フォーク”とも形容される。
彼女もRoadburn Festival 2012に出演、わが国ではDaymare Recordsが2012年に1st,2ndの国内盤をリリースし、GodfleshやSunn O)))、Deafheaven等が出演したLeave Them All Behind 2012で来日。
完全なるおフザケ。
Acoustic Wizard – “Vinium Sabbathi” from “Please Don’t Sue Me vol.2”
Electric Wizardの曲をアコースティックでカバーするという、キマってる時に思いついたことをそのままやっているとしか思えないプロジェクト。「お願いだから訴えないで」というタイトルからも明らかなお遊びプロジェクトだが、やってることは至ってマトモ(?)、というか、かなりイイ。
Trippy Wicked – “Killfornia” (Church of Misery cover)
英国のストーナー/ドゥーム・バンドTrippy Wickedのメンバー二人がyoutubeにアップしている、アコギとウクレレによるドゥーム/スラッジ・バンドのカバー。チャーチのこの曲以外ではEyehategod, Weedeaterなどをカバーしている。ウクレレが意外とハマっている。
HERETIC RITESは2015年にセルビアの人口約4000人の村Ratkovoにて結成。
Electric Wizardを彷彿とさせるオカルティックなドゥームメタルをプレイする5人組。現在までにEP2枚をリリース。
音源はいずれもギター、ベース、ドラムのトリオ編成で録音されたもので、今回の日本ツアーではセカンド・ギターとキーボードを加えた5人編成で行います。
セルビア本国でもほとんどライブ活動を行っていないため、世界的に見て非常にレアな公演です。
ツアーに合わせて、今年3月にカセットテープで発売された’In Satan’s Claw’ EPに、5人編成で新たに録音したボーナス・トラックを追加した日本盤CDを梵天レコードよりリリース。
また、12月に2ndアルバム’Chaotic Fiend’をリリースする東京のスラッジコア・バンドSithterが全公演に帯同します。
HERETIC RITES (セルビア) ジャパン・ツアー 2016 with SITHTER スケジュール:
11.23 (水) 仙台 Bird Land 共演: マグダラ呪念, BEGRABNIS STRAWBERRY GUM SYRUP and more
前売り:2000円 当日:2500円 http://sendai-birdland.com/
11.25 (金) 東高円寺二万電圧共演: マグダラ呪念, KING GOBLIN, ZOTHIQUE
前売り:2000円 当日:2500円 http://den-atsu.com/
11.26 (土) 大阪 戦国大統領共演: マグダラ呪念, NECROMANTICS, W.D.L.K, HEMIPENIS
前売り:2500円 当日:3000円 http://sengokudaitouryou.com/
11.27 (日) 名古屋 Red Dragon共演: マグダラ呪念, VOMIT MONSTER, VIOLLANTE, STONE BANQUET
前売り:2500円 当日:3000円 http://052red-dragon.com/
11.29 (火) 西横浜 El Puente共演: Su19b, FLOATERS
前売り:2000円 当日:2500円 https://www.facebook.com/El-Puente-214096195273923/
11.30 (水) 渋谷 Ruby Room共演: KHOLA COSMICA, DHIDALAH
前売り:1500円 当日:2000円 http://rubyroomtokyo.com/