聞き手:梵天レコード
日本のドゥーム/スラッジ・トリオFLOATERSとの日本ツアーが控えているUSワシントン州シアトルのSUMMONED BY GIANTSインタビュー。
2015年に結成。ブラックメタル、パンクロックなど様々なジャンルの影響を受けたドゥーム/ストーナー・バンドで、これまでElder、Conan、Witch Mountainなど国際的に知られたバンドと共演し、この度、初のジャパン・ツアーを行います。
今年1月に2ndアルバム『Azimuth』をリリース。Neighborhood of Ballardで録音されたサウンドは重いグルーブからブレイクダウン、ギターソロなど彼等の懐の深さが伺えます。同アルバムのマスタリングを手掛けたのは、NIRVANAやSOUNDGARDEN、最近ではHIGH ON FIREやWINDHANDの作品のプロデュース等でも知られるJack Endino。
ジャパン・ツアーは4月13日土曜日からスタートです。
――時間を取っていただきありがとうございます。まず最初にSUMMONED BY GIANTSの歴史を教えてください。
活動を開始したのは2014年の後半。JordoとPatrickがやっていたEntmootというツイン・ベースのプロジェクトが自然消滅して、SeanはPouchというバンドでギターをプレイしていたんだけど、ドラムをやりたいと思っていた。その時、僕らは3ピースだった。その後、Seanがギターに戻りたがった。スネアで拳を傷め続けていたからね。いつもショウの後はそこら中血まみれになっていたよ。僕たちはLion Pincherという他のプロジェクトにいたMelを加入させて、Lion Pincherの曲をSBGでやるようになった。
――バンド名の意味、由来を教えてください。
Jordoが「指輪物語」の大ファンでね。木々が戯れている(編注:エントのことかな?)のと関連がある。僕らみんなその名前が気に入っているよ。
――今年1月にアルバム『Azimuth』をリリースされましたね。アルバムはどこでレコーディングしたのですか?レコーディング・プロセスはどのようなものでしたか?
2018年の5月にシアトルにあるSoundhouse Studioでレコーディングを始めた。エンジニアを務めてくれたのは僕らの友人でもあるMikel Perkins。レコーディングとミックスに5日ほど掛かった。初日に全曲を5、6テイク録って、細かな手直しと編集をした。丸2日掛けてミックスと、Jack Endinoのアレイ・アンプを使ってオーヴァーダブをした。そのうちのひとつはKurt Cobain(NIRVANA)が使っていたかもしれないものだよ。僕らの作業が終わった後に、Mikelが数週間掛けてミックスを仕上げた。彼はとても時間を掛けてパーフェクトに仕上げたがっていた。その後、同じスタジオでマスタリングをして、1月21日、皆既月食の夜にリリースした。
――SBGはドゥーム/ストーナーと形容、カテゴライズされていますが、アルバムを聴くととてもバラエティ豊かな音楽性ですよね。ご自分ではどう思っていますか?
人に僕らのサウンドをひとつのジャンル、カテゴリーで説明するのは難しい。というか、基本的には不可能だよ。僕らはメタル・バンドだけど、グルーヴィな曲もある。パンク、ブルースの曲もあるし、デザートロック風の曲もある。ツアーでプレイしている最近の曲は間違いなくドゥームだよ。Jordoはエピックなストーナー・リフを切り札に隠し持っているしね。メンバー全員作曲をするし、みんなの膨大な音楽性を楽しんでいるよ。それに僕ら皆、異なる地域の出身なんだ。Jordoはボストン、Seanはミシガン、MelはワシントンDCで、Patrickはシアトルの出身だ。SBGにはメンバーの育った地域の影響が間違いなく反映されている。僕らはワンパターンになったり、特定の作曲方法に縛られてしまいたくないんだ。そうすれば決して退屈しない。僕らがバンドとは何かを常に見直していくことができれば、望む方向へ進むことができるんだ。
――Floatersとの日本ツアーが控えていますが、彼らのことは知っていますか?また知っている日本のバンドはいますか?
Kaalaというサイトを運営している友人のMattが、レコーディングが終わったら短いツアーをやってみないかって尋ねてきた。彼がFloatersと僕らをつないだんだ。その後、彼らのサウンドを聴いてみたら、ツアーの相手として完璧なマッチングだと思った。僕ら皆、彼らの曲を気に入っているし、一緒にプレイできることにエキサイトしているよ。
アメリカで生まれ育った者として、勿論Borisは大好きだ。それからSIGH、ETERNAL ELYSIUM、NOCTURNAL BLOODLUSTも好きだね。今回のツアーで共演するバンド達からサプライズを受けることを願っているよ。
――SBGのライブはどのようなものですか?
ラウド、ブ厚いリフ。ノイジーでカオティックでに思えるかもしれないけど、その後すぐに止まる。僕らの音楽は感情の大きな起伏を通過して、君たちの目の前に届く。Seanのギター・サウンドは絶えず変化し、あらゆる異なった形へと姿を変える。Patrickは最近動きが激しいから終わる頃にはバーの裏側でプレイしているかもね。僕らは永遠に続けていられるような、ビッグなアウトロが好きなんだ。
――日本で楽しみにしていることはありますか?
アメリカを離れるのはいい気晴らしになるよ。人類史上最も愚かな時代を迎えた国から離れて、気分を一新する。飛び出して今までとは違った人生を歩んでみることこそ、僕らに必要としていることだ。一緒にプレイし始めた頃からツアーに出ることを夢見ていたんだ。僕らがここで愛していることを日本で行うというアイディアに圧倒されているよ。僕ら皆、ギター・ストアへ行って、アメリカでは手に入らない新しいペダルをたくさん試してみたいんだ。SeanとMelは日本人の家族がいるから、彼らは家族に会えることを喜んでいるよ。
Patrickは任●堂で働いていたんだけど、面倒なヤツだったからクビになっちゃってね。きっと本社に凸りたいんじゃないかな。彼は超オタクで、格闘ゲームがホットな場所へ行って地元の人たちに挑戦したがっているよ。
――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
君たちの前でプレイできる機会を与えてくれてありがとう。一生懸命にプレイするから、来てくれたら失望はさせないよ。君たちも全力でぶつかってきてくれ。そうすれば僕らのシアトルにいる友達全員に日本でプレイする必要があるって知らせられるからね。
https://www.facebook.com/SummonedbyGiants
https://summonedbygiants.bandcamp.com/
Summoned By Giants & FLOATERS JAPAN TOUR —GEMINATE OUTLAWS TOUR—
4/13(土)場所:中野MOONSTEP
Summoned by Giants
Floaters
Lifeblood
Worship Pain
Crash Syndrom
Bafomet
Mortify
Harappa
前売/当日 2,500/3,000円 + 1drink
学生(要学生証提示) 2,000円 + 1drink
4/14(日)場所:渋谷 Ruby Room
FLOATARS
Summoned By Giants(Seattle)
Khola Cosmica
ZOTHIQUE
穴虎69
Her Vomit is Modern…
Black Creek Drive
DJ ロベルト吉野
¥2000+1D
OP 1530/ST 1600
4/17(水)場所:岡山pepperland
SUMMONED BY GIANTS
FLOATERS
THE BOME STONE
TILL EWING
HOLY PISS
dios del mal
OPEN19:30 START20:00
¥2000+ drink charge¥500
4.18(木) 場所:アメリカ村 HOKAGE
Summoned By Giants (Seattle)
FLOATERS (Yokohama)
GARADAMA
The Probes
OPEN/START:19:00/19:30
前売/当日2,000yen/2,500yen (+1drink)
4/19(金) 場所:名古屋 HUCK FINN
Summoned By Giants(USA)
Floaters(西横浜)
nibs
Dethfast
Wet Bream
open/start 18:20/18:40
前売/当日¥2000+1d¥500
4/20(土)場所:長野 VENUE
Summoned By Giants (Seattle)
Floaters (東京)
GATE (栃木)
GODS OF GRIND
YxAxD
INVICTUS
DJ 平林兄弟 (ROW-GUN & Te2o)
¥2,000
OPEN 17:30 / START 18:00
4/21(日)場所:西横浜 EL PUENTE
KANDARIVAS
SERINGAI
TARING
FLOATERS
SUMMONED BY GIANTS
VERITAS CONC.75
DISASTER
SLAMMING AVOID NUTS
FUCK ON THE BEACH
[open] 15:00- [start] 15:30-
[adv] 2000yen [door] 2500yen