イタリアのサイケデリックドゥーム・トリオUFOMAMMUTの活動20周年記念ボックスセット『XX』が9月に発売!

UFOMAMMUT - イタリアのサイケデリックドゥーム・トリオUFOMAMMUTの活動20周年記念ボックスセット『XX』が9月に発売!

イタリアが誇るサイケデリックドゥームの重鎮UFOMAMMUTが、活動20周年を記念したボックスセット『XX』の発売をアナウンスしました。9月9日発売。発売元はSupernatural Cat。

ボックスセットの内容は、今までに発売した全アルバム8枚(『Godlike Snake』(2000)、『Snailking』(2004)、『Lucifer Song』(2005)、『Idolum』(2008)、『Eve』(2010)、『Oro』(2012)、『Ecate』(2015)、『8』(2017))と、『XX』と題された再録集(“Satan”、“Plouton”、“Lacrimosa”、“Infearnatural”、“Mars”、“Destroyer”の6曲)。

オリジナルのカバー・アート、全曲の歌詞と写真を収録した64Pのブックレット、バックパッチ、ポスター、ステッカーも同梱。LPとCDの2バージョンで発売されます。

UFOMAMMUTの公式マーチ・ストアで予約受付中。予約特典として、15周年記念ライブを収録した『XV』と20周年記念ライブを収録した『XX』のデジタル・ダウンロードが付属。Tシャツやパーカーを同梱したバージョンもあります。

xx - イタリアのサイケデリックドゥーム・トリオUFOMAMMUTの活動20周年記念ボックスセット『XX』が9月に発売!

※『Oro: Opus Primum』、『Oro: Opus Alter』の2作(ともにNeurot Recordingsから発売)があるが、両方収録されているかどうか不明・・・。画像だとLP版は2枚組だがCD版は1枚。

https://ufomammut.bandcamp.com/
www.ufomammut.com
https://ufomammut.8merch.com/
www.facebook.com/ufomammutband
www.instagram.com/ufomammut
http://www.supernaturalcat.com

英国のサイケデリック・ドゥームMammoth Weed Wizard Bastardの3rd“Yn Ol I Annwn”が2019年3月に発売。

Mammoth Weed Wizard Bastard - 英国のサイケデリック・ドゥームMammoth Weed Wizard Bastardの3rd“Yn Ol I Annwn”が2019年3月に発売。

今年Slomaticsとのスプリット12インチをリリースした英国・ウェールズのサイケデリック・ドゥーム5人組Mammoth Weed Wizard Bastardの3年ぶりのアルバム“Yn Ol I Annwn”を2019年3月1日にリリース。発売元はNew Heavy Sounds。アルバムのティーザー動画が公開されています。

“Yn Ol I Annwn”は2015年の1st“Noeth Ac Anoeth”、2017年の2nd“Y Proffwyd Dwyll”に続くトリロジー三作目。アルバム・タイトルをウェールズ語で統一している彼らですが、今回のタイトルは「アンヌンへの帰還」の意。アンヌンはウェールズ神話の理想郷とも黄泉の世界とも言われる異界のこと。アーサー王物語のアヴァロンと同一視されることもあるそうです。※wikipediaより

 

Mammoth Weed Wizard Bastard Yn Ol I Annwn 300x300 - 英国のサイケデリック・ドゥームMammoth Weed Wizard Bastardの3rd“Yn Ol I Annwn”が2019年3月に発売。
“Yn Ol I Annwn”(2019)

トラックリスト:
1. Tralfamadore
2. The Spaceships Of Ezekiel
3. Fata Morgana
4. Du Bist Jetzt Nicht In Der Zukunft
5. Yn Ol I Annwn
6. Katyusha
7. The Majestic Clockwork
8. Five Days In The Abyss

https://facebook.com/mammothweedwizardbastard/
https://twitter.com/WizardBastard
https://mammothweedwizardbastard.bandcamp.com/
http://www.newheavysounds.com/
https://newheavysounds.bandcamp.com/

 

RELATED POST:

https://peckinpah.jp/2018/07/31/review-music-mammoth-weed-wizard-bastard/

太陽肛門 SOLAR ANUS

taiyou artist - 太陽肛門 SOLAR ANUS

元々は川保天骨が高校時代、九州で始めたプロジェクトであり13年前、川保が上京して以来、一時地下に潜る状態となっていたが、5年前再編成され現在に至る。 (東京で似たような名前のバンドがいくつかあるが、まったく無関係) 当初、完全なる和製ドゥームロックを目指し、平成9年、暗く沈み込むような楽曲で聴く者をアッという間に憂鬱にさせるファーストアルバム『怨』を発表。 日本では人間椅子とカテドラルなどのマニアのみに受けるが、ヨーロッパ、特にドイツとベルギー、ハンガリーでその名を知られた。2カ月に一回のペースで企画ライブ『恍惚万歳!』を続け、平成11年6月、ついにフランスへ中野貴雄監督率いる女相撲とカップリングでツアーを敢行。帰国後すぐにセカンドアルバム『恍惚!』を発表。サイケデリック色を増したこのアルバムはドゥームロックとトランスの懸け橋となるべく、現在、インディーズレコード店で販売中。

gyo 001 b - 太陽肛門 SOLAR ANUS
“怨” (1997)

1.青頭巾 12:19
2.母恋しや珊瑚礁 05:05
3.畸形 07:16
4.骨肉 07:20
5.生き地獄 05:14
6.傴僂 06:36
7.幻三 01:39
Total:45:29    

Line Up: Tenkotsu Kawaho (Bass, Vocals), Takahiro Seki (Drums, Percussion, Vocals), Wataru Isiko (Guitars, Vocals)

Label: Bonten Records

太陽肛門ファーストアルバムにして、玉門レーベル(現・梵天レコード他)の記念すべき第一弾。初期CATHEDRALと人間椅子とのミックスとでも言うべき正統派和製ドゥームロック。JAシーザーのカバー#2からも明らかなように昭和のフォークやニューロック、歌謡曲、アングラ演劇からの影響も顕著。当時のライブを観た人間に話を聞くと和太鼓の使用や“頭がテレビの獅子舞”が登場するなど実際に演劇的要素も取り入れていたようだ。

gyo 002 b - 太陽肛門 SOLAR ANUS
“恍惚!!” (1999)

1.電機水母 08:13
2.逃げるな 04:33
3.孕んでドーン 06:39
4.怨敵退散 08:54
5.おんどろげろす 04:47
6.宇宙で死ぬ 16:39
Total:49:45    

Line Up: Tenkotsu Kawaho (Bass, Vocals), Takahiro Seki (Drums, Percussion, Vocals), Wataru Isiko (Guitars, Vocals)

Label: Bonten Records

本誌編集長・川保天骨(Vo, B)率いるドゥーム・ロック・バンドの2ndフル。1stではCATHEDRAL人間椅子をミックスしたような土着的かつ呪術的なドゥーム・ロックだったが、川保氏が変性意識(トリップ)を体験したことによってサイケ、クラウト、トランスが入り混じった怪作に。#2は外道のカバー。16分に及ぶサイケデリック・ドゥーム・トランス#6″宇宙で死ぬ”は本作のハイライト。ちなみに解散はしておらず、本人曰く「やりたいけど時間がない」とのこと。

gyo 003 b - 太陽肛門 SOLAR ANUS
“あの世通信” (2000)

1.祭りの準備 01:04
2.脳内麻薬 05:08
3.対極 04:15
4.盆暮れ正月 03:05
5.極北! 04:06
6.肉圧力 12:38
7.鬼 03:08
8.転生 08:40
Total:42:04    

Line Up: Tenkotsu Kawaho (Bass, Vocals), Takahiro Seki (Drums, Percussion, Vocals), Wataru Isiko (Guitars, Vocals)

Label: Bonten Records

b - 太陽肛門 SOLAR ANUS
“Skull Alcoholic:The Complete Solar Anus” (2006)

1.Skull Alcoholic 09:02
2.Blue Hood 12:23
3.Dear Mother Coral 05:08
4.Freaks 07:20
5.Bone Flesh 07:24
6.Living Hell 05:17
7.Genzo 06:37
8.— 01:39
9.Electric Jellyfish 08:13
10.Don’t Run 04:33
11.Conceive Bang! 06:39
Total: 01:14:15     

Disc 2
1.Enemy Disappear 08:54
2.Ondorogerosu 04:47
3.Die in the Space 16:39
4.Preparation of Festival 01:04
5.Asid in My Brain 05:08
6.Polar 04:15
7.Nightfall New Year 03:05
8.The Extreme North 04:06
9.Meat Pressure 12:38
10.Deamon 03:08
11.Reborn 08:40
Total:01:12:24

Line Up: Tenkotsu Kawaho (Bass, Vocals), Takahiro Seki (Drums, Percussion, Vocals), Wataru Isiko (Guitars, Vocals)
Label: tUMULt

「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem’s Pot インタビュー

2014年 10月 インタビュー・文:梵天レコード

int 022 b 001 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー

スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオSalem’s Pot。今年4月、アルバム “Lurar ut dig pa prarien” をリリースし、そのレトロでドラッギーなサウンドはここ日本でも (一部で) 話題を呼んだ。それから僅か5ヶ月後の9月に2曲入り7インチ “Ego Trip/Yer Doom” をリリースしたのだが、これは以前のアルバムとはまったく異なる作風であった。これが彼らの新機軸となるのか? それともおふざけに過ぎないのか? ミステリアスなイメージを打ち出しているだけに好奇心を駆り立てられる作品だ。そんなバンドの実像に少しでも迫ろうとインタビューを申し込んだところ、メンバーの誰かはわからないが快諾してくれた。

――まず初めに、Salem’s Potの歴史を教えてください。

Salem’s Pot
バンドの歴史は閉鎖的な町で、二人の友人同士と絶望から始まった。

何か一緒にやろうという話になって、俺たちは古くて安っぽいホラー映画とBlack Sabbathの大ファンだったから、自然とコンセプトが決まった。

二人の友人に頼んでベースとドラムをプレイしてもらって、 “Sweeden” デモをレコーディングした。

その時からもドラムが変わり続けていて、今も正式なドラマーはいない。

アルバムでドラムを叩いているThe Eagleは元々ギタリストで、今はバンドのセカンド・ギタリストになっている。

――4月にアルバム “Lurar ut dig pa prarien” をリリースしましたが、レコーディングは大変でしたか? それとも容易でしたか?

Salem’s Pot
その両方だね。あまりリハーサルをしていなかったし、時々ある種の緊張感があったけど、どれも自然な状態と言えるものだった。全体的に見れば順調だったよ。

int 022 m 002 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー
“Lurar ut dig pa prarien” (2014)

――レコーディングをした場所、機材について教えてください。

Salem’s Pot
機材は基本的に、その時持っていたものを使用した。ドラムとパーカッションにはリボンマイク。ガールフレンドが持っていたシュルティ・ボックスと祖母の古いアコーディオン。

場所は俺たちがリハーサルに使っている場所と同じ、古い精神病院で。
あの場にいたのは俺たちだけではなかったと思うね……。

――アートワークやPVにはB級ホラー、グラインドハウス映画を思わせるものが多いですね。映画や文学などがあなたの音楽性に影響を与えているのでしょうか? 不気味なマスクを付けたプロモ写真は 『ラスト・ハウス・オン・デッド・エンド・ストリート』 を思い出しました。

Salem’s Pot
バンドを始めた頃、楽器 (ギター) を弾いていたのは一人だけで、残りのメンバーはヴィジュアル面のことばかり考えていたよ。

映画は俺たちのコンセプトの半分を占めている。好きな作品は多いけど、特にジャーロ、マカロニ・ウェスタン。文学だとハンター・S・トンプソンチャールズ・ブコウスキー 『ラスト~』 は素晴らしいね。プロモ写真は Alice, Sweet Alice” からだよ。

int 022 b 003 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー

 

int 022 m 004 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー
“Alice, Sweet Alice” (1976)

――アルバムはRidingEasy Records (旧名: Easy Rider Records ) からのリリースですが、これはどのような経緯で実現したのですか?

Salem’s Pot
Ljudkassett
からリリースした “Watch Me Kill You” のカセットをDaniel Hall (RidingEasy Records オーナー) が手に入れて、俺たちにヴィニール盤をリリースしたいと言ってきた。そこからEasy Rider Recordsが生まれて、後はご存知の通りだよ!

――9月には “Ego Trip/Yer Doom” をリリースしましたが、アルバムから短い期間でのリリースで、尚且つスタイルの異なる楽曲が収録されていますが、このスタイルは次のアルバムにも反映されるのでしょうか?

Salem’s Pot
イエスでもあり、ノーでもある。俺たちは7インチを出したかっただけで、そのためには曲を短くしなければならなかった。
メンバー間の理解もより良く深まっているし、同じリフを20分演奏する以上のことができるんだ。

リフはまだまだあって、今はもっと良い形に纏めようとしているところだよ。

int 022 m 005 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー
“Ego Trip/Yer Doom” (2014)

――ミュージシャンとしてどんなバンド、アーティストに影響を受けていますか?

Salem’s Pot
音楽的にはMerle HaggardからNgozi FamilyHowlin’ WolfからDead Moonウディ・ガスリーからHawkwindまですべてだね。
それにジャーロ、エクスプロイテーション、マカロニ・ウェスタン、奇妙なホラー、奇妙な映画すべて。
もちろんGoblinエンリオ・モリコーネからも大きな影響を受けている。

――古い作品についていくつかお聞かせください。 “Sweeden” は精神病院だった廃墟でレコーディングされたというのは本当ですか?

Salem’s Pot
ああ。俺たちがリハーサルに使っている建物は1969年まで精神病院だった。

int 022 m 006 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー
“Sweeden” (2012)

―― “Watch Me Kill You” にはWicked Ladyのカバー “Run The Night” が収録されていますが、あなたはオブスキュアな70年代音楽を掘り下げているのですか? もしそうなら、70年代音楽の何が特別なのでしょうか?

Salem’s Pot
その通りだよ。70年代の音楽には歌詞と生々しいプロダクションの両方に、多くのフラストレーションと誠実さがある。
たとえば歌詞だと、 “Enough with the flowers, my friends are dying from overdoses and There’s a war going on” とかね。

int 022 m 007 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビュー
“Watch Me Kill You” (2013)

――あなたたちがstonedするのが好きなのは間違いないと思うのですが、好きなブランド、吸い方などはありますか?

int 022 b 008 - 「ラス・メイヤーの映画を観ながらジョイントを吸って、もう一度、眠りに落ちる……」スウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオ Salem's Pot インタビューSalem’s Pot
真夜中に目覚めて、もう一度眠りに落ちる前に、ラス・メイヤーの映画を観ながら灰皿の吸い掛けのジョイントを吸うのが好きだ。

――知っている日本のバンド、映画はありますか?

Salem’s Pot
ファーラウト
ブルース・クリエイション外道、そしてもちろんフラワー・トラベリン・バンドを知っているよ。

メンバーの何人かは 『銀牙 -流れ星 銀- 』『SF西遊記スタージンガー』『スペースコブラ』 といった作品を観て育っていて、今でも観ているよ。

園子温は素晴らしい監督だし、古い作品だと 『鉄男』 『太陽を盗んだ男』 『地獄』 『ハウス』 とか挙げ始めたら切りがないね。日本映画は大好きだよ!

――Roadburn 2015への出演が決定していますが、Salem’s Potのライブ体験をどのように説明されますか?

Salem’s Pot
おそらく俺たちが好きな古い映画みたいなものだ。曖昧で、震えがくるような、失われたパートと誰にも理解できないような結末が待っているだろう。

――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

Salem’s Pot
ファンがいるのか? 日本に? ドモ、アリガト!! 君たちに会える日が来るのを楽しみにしているよ。俺たちに日本へ来て欲しかったら連絡してくれ。サーカスがやってくるだろう。ありがとう!!

https://www.facebook.com/Salems.Pot
http://www.salemspot.bandcamp.com/
http://www.salemspot.bigcartel.com/

 

※この記事を英語で読む。Read this article in English.