ACID BATH

 

 

“When the Kite String Pops”(1994)

1.The Blue 06:13
2.Tranquilized 04:13
3.Cheap Vodka 02:14
4.Finger Paintings of the Insane 06:04
5.Jezebel 04:53
6.Scream of the Butterfly 06:14
7.Dr. Seuss Is Dead 06:04
8.Dope Fiend 05:19
9.Toubabo Koomi 05:01
10.God Machine 05:00
11.The Mortician’s Flame 04:05
12.What Color Is Death    03:19
13.The Bones of Baby Dolls 06:00
14.Cassie Eats Cockroaches 04:24
Total:01:09:03     

Line Up: Dax Riggs (Vocals, ex-AGENTS OF OBLIVION, ex-DEADBOY AND THE ELEPHANTMEN), Sammy Pierre Duet (Guitars, Backing Vocals, GOATWHORE), Mike Sanchez (Guitars, Backing Vocals, ex-AGENTS OF OBLIVION),Audie Pitre (Bass, Backing Vocals, SHRUM), Jimmy Kyle (Drums)
Label: Rotten

ルイジアナ州出身、5人組の1st。所謂NoLAシーンを代表するバンドのひとつ(厳密にはニューオリンズのバンドではない)だがその音楽性は多岐に渡る。ルイジアナの湿地帯が放つ瘴気をたっぷり吸い込んだスラッジとグルーヴ・メタルという同時代、同地域のサウンドにデス、グラインドを咀嚼し、トレードマークであり当時としては異例の、陰鬱なクリーン声とダーティヴォイスを巧みに使い分けるDax Riggsのヴォーカルを生かしたバラードやアコースティック曲までを配した、発売から20年以上経った今でもフォロワーすら産まない孤高の傑作。もうひとつのトレードマークである強引なテンポチェンジも癖になる中毒性あり。Daxの手による退廃的な歌詞も素晴らしい。元々はスラッシュ・バンドであり、80年代後半スラッシュ低迷期の試行錯誤感(スラッシュ時代にはDeath Angelの”Act III”収録曲をライブでカバーしている)が雑多とも言える音楽性のベースになっているのではないだろうか。プロデューサーはレーベル・オーナーでもあるD.R.IのギタリストSpike Cassidyで、生々しくダーティなサウンドに仕上げている。アートワークは殺人ピエロこと殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画。Daxはレーベルに使用を強要されたとインタビューで語っているが、それにしてもハマりすぎだ。

 

 

“Paegan Terrorism Tactics” (1996)

1.Paegan Love Song 05:40
2.Bleed Me an Ocean 06:15
3.Graveflower 06:07
4.Diäb Soulé 04:3
5.Locust Spawning 04:40
6.Old Skin 01:11
7.New Death Sensation 06:44
8.Venus Blue 04:42
9.13 Fingers 04:10
10.New Corpse 03:21
11.Dead Girl 24:08
12.Ode of the Paegan 01:39
Total:01:13:11    

Line Up: Dax Riggs (Vocals, ex-AGENTS OF OBLIVION, ex-DEADBOY AND THE ELEPHANTMEN), Sammy Pierre Duet (Guitars, Backing Vocals, GOATWHORE), Mike Sanchez (Guitars, Backing Vocals, ex-AGENTS OF OBLIVION),Audie Pitre (Bass, Backing Vocals, SHRUM), Jimmy Kyle (Drums)
Label: Rotten

”死にかけてる―今日の気分は最高だ!”ルイジアナの湿地帯が生み出した異形のスラッジ/ドゥーム・バンドによる2nd。プロデューサーがD.R.I.のSpike Cassidyから”Hymns for Needle Freak”EP、後にSoilent GreenCrowbarなどを手掛けるKeith Falgoutに交代。アートワークは尊厳死の啓もう活動でしられるドクター・デスことジャック・ケヴォーキアン博士。前作の延長線上であり、#5、#9、#10のようなヘヴィな曲もあるものの、明らかにメロディックな要素が増加。音作りの面でもダーティなサウンドだった前作に比べると大分整理され、開放感すら漂わせている。これらは決してネガティヴな方向には働いておらず、メロディ・センスは益々磨きがかかり、#2、#3、#8などはファンの間で人気投票でもやれば確実に上位に食い込むレベルの名曲。#6と#12はDaxによるスポークン・ワード。97年にAudieが交通事故で急逝。後任を向かえ短期間存続し、”Killer Rat Posion”と題された3枚目のアルバムを制作したとも噂されるが解散。SammyはGoatwhore、DaxとMikeはAgent Of Oblivionを結成。#11はAgents Of Oblivionの1stで再録されている。

 

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