DUST

“Hard Attack” (1972)

Pull Away/So Many Times 4:59
Walk In The Soft Rain 4:18
Thusly Spoken 4:18
Learning To Die 6:20
All In All 4:03
I Been Thinkin 2:14
Ivory 2:38
How Many Horses 4:18
Suicide 4:53
Entrance 0:19

Line Up:
Kenny Aaronson (Bass), Marc Bell (Drums, Percussion, RAMONES), Richie Wise (Guitars, Vocals)
Label:Karma Sutra

後のRAMONESのMarky RamoneことMarc Bell(Drums)、Rick DerringerBLUE OYSTER CULT他へ参加するKenny Aaronson(Bass)、KISSの1st~2ndをプロデュースしたことで知られるRichie Wise (Guitars, Vocals)によるUS・NYブルックリンのハード・ロック・トリオの2ndにして最終作。三者が激突する一触即発のハード・ロックと英国風の繊細かつ冷やかなメロディが見事に調和した傑作。アコギの流麗なイントロから怒涛のヘヴィ・ロックに突入する#1は本作の白眉。当時メンバーはカントリーやフォーク、Procol Harumなどの英国ロックにハマっていたようで、#2″Walk In The Soft Rain”、#3″Thusly Spoken”などに顕著。アップテンポの#4″Learning to Die”、RED FANGがカバーしたBLACK SABBATHタイプの#9″Suicide”(ベース・ソロが死ぬほどカッコいい)などのどヘヴィな”プロト・メタル”ソングの数々も必聴。アートワークに使用されているのはSF/ファンタジー・アートの巨匠Frank Frazettaの”Snow Giants”。MOLLY THE HATCHETNAZARETHのアートワークでお馴染だが、ロックバンドに作品の使用を許可したのは本作が初。Kenny Aaronsonと共にプロデューサーとしてクレジットされているKenny Kernerは作曲にも関わっており、作詞も担当。マネージメントも担当していた第4のメンバーで、後にRitchieと共にKISSのプロデュースをした人物。彼の手によるハードロック・バンドらしからぬ(明確に意図していた、とインタビューで語っている)文学青年的な歌詞も隠れた魅力だ。