Sithter – “Evilfucker” (2014)


2014年09月 著者:梵天レコード


Psychotoblack を前身とする 2006 年結成、東京・高円寺を拠点に活動するスラッジ・コア・バンド Sithter の待望のファースト・フル。
ベーシストは Dhidalah (ダイダラ)の Gotoh 氏、ギタリストは元 MONEY I$ GODKagawa 氏。 リリース元はロシアの新興 DOOM レーベル、 Bad Road Records

 

 

 

 

 

“Evilfucker ― 悪魔を犯すやつ”。見事なタイトルだ。“悪魔も見下げ果てたやつら”といえばロブ・ゾンビ監督の映画「デビルズ・リジェクト」( 2005 年)だが、 Sithter はそのさらに上を行く残虐っぷりだ。

一部では「日本の Eyehategod」とも呼ばれる彼ら。バンドも Eyehategod からの影響を公言しているし、その影響を聴きとることは容易だが、その音楽性は単なるフォロワーに収まるものではない。

ニュース音声のような SE と、悪魔の心音とでも形容したくなる不穏なベースで幕を開ける #1″Death Sonic Cemetary” は、前半こそ正統派スラッジだが、中間から後半部にかけてのドープでシック(≠ Eyehategod – Dopesick )なミニマル・パートこそが Sithter の真骨頂だろう。快楽主義的な音楽を掘り下げて行くと、テクノなどのダンス・ミュージックに辿り着くものだが、 Sithter はあくまでスラッジ、というかロックの範疇で”快楽”を追求しているようだ。

Sabbath が発狂したような #2,#3 、ハードコア色の強い #5,#6 、恍惚のスラッジ・トランス #7 、 Bongzilla 風のキャッチーなリフ&グルーヴの #8 とキラー・チューンが続く。
そして最終曲、 #9″Children of The Damned” 。ぶっちゃけ、この 1 曲の為だけでもこのアルバムを手に入れる価値がある。
スラッジ、ストーナー、ハードコア、ノイズを沸き立つ地獄の釜で煮詰めた漆黒の音塊。 Sithter の魅力を完璧に抑えた一曲だ。

Sithter は非常に精力的にライブ活動を行っている。興味を持たれた方は一度足を運んでみては如何だろう。
地獄を見る度胸があるなら、だが。

SITHTER、DHIDALAHのインタビューを収録したDVDマガジン「ペキンパー第五号 エレクトリック・ウィザード降臨!第三次世界ドゥームロック大戦勃発!かっ!」がトランスショップにて発売中!SITHTERのライブ映像も収録しています。