Salem’s Pot – “Ego Trip/Yer Doom” (2014)


2014年10月 著者:梵天レコード


2011 年結成、今年 4 月にファースト・フル “…Lurar Ut Dig Pa Prarien”をリリースしたスウェーデンのサイケデリック・ドゥーム・トリオによる 2 曲入り7インチ。リリースは今までの作品同様、アメリカの Riding Easy Records (旧 Easy Rider Records )から。

 

 

 

 

 

 

Salem’s Pot が出てきた時に新鮮さを感じられたのは、 “Come My Fanatics”“Dopethrone”の頃の Electric Wizard のスタイルを、スェーデンのバンドらしい古臭さ、カビ臭さというフィルターを通して、あるいは今流行りのモダン・レトロな作風で再現していたからのように思う。その結果として Wizard が持っているポップさ、キャッチーさに焦点を当てた形となっていたのだ。これは Salem’s Pot と安易にヘヴィネスを模倣していた他のフォロワーとの大きな違いだろう。

今年四月にリリースしたファースト・アルバムはまさにその路線を推し進めたものだったのだが、そのアルバムからわずか 5 カ月で届けられたこの 2 曲入り 7 インチ。今までの楽曲がどれも 10 分近かったのに対して、 2 曲とも 5 分以下である。

A 面の “Ego Trip” はモダン・レトロなアップテンポのストーナー・ナンバー。アナログ・シンセがヒュンヒュン飛び交い、中間でグッと落とし込むパートがとても気持ちいい。

B 面の “Yer Doom” は70 年代のB級ホラー映画でよく流れる場違いなサウンドトラックのようなアコースティック・ナンバー。

Doom/Stoner の範疇でありながら、これまでとは大分スタイルの異なる楽曲をこのタイミングで発表した意図は不明だが、ミステリアスなイメージを打ち出しているバンドだけにますます今後が気になってくる。

 Windhand とのスプリットも発売されたようなのでそちらもチェックしてみよう。